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Concert  コンサート情報

クリスティーネ・シェーファー20th

2012年72日(月) 19:00開演

全席指定 10,000

完売
2012年2月25日(土)

(c)Bodo Vitus

クリスティーネ・シェーファー(ソプラノ)
エリック・シュナイダー(ピアノ)

ドイツの名ソプラノ、クリスティーネ・シェーファーが、8年ぶりの来日で王子ホールに初登場します。待望だった初リサイタルのプログラムは、バロックから現代曲まで得意とするシェーファーの実力を十分に実感して頂けるもの。前半はウィーン古典派のモーツァルトのあとに新ウィーン学派のウェーベルン、アルバン・ベルクのいずれも美しい名歌を配し、後半はウィーンという街が生んだシューベルトの珠玉の歌曲を披露。18世紀と20世紀の時空を軽々と飛翔し、古今のドイツ・リートの魅力を鮮やかに描き出します。颯爽と歌い続けているクリスティーネ・シェーファーが届けてくれる時代を問わないロマンに耳を傾けてみませんか?

プログラム

モーツァルト:静けさはほほえみつつ K152
      :すみれ K476
      :クローエに K524
      :哀れな私はどこにいるの K369
ウェーベルン:シュテファン・ゲオルゲの詩による5つの歌曲 Op.3
       あなただけのための歌/風のそよぎに私の夢はただのまぼろし/小川のほとりで/
       朝霧の中を/裸の木が枝をのばして
ベルク:7つの初期の歌
    夜/葦の歌/夜鳴きうぐいす/夢に見た栄光/室内にて/愛の賛歌/夏の日

********** 休憩 **********

シューベルト:エレンの歌D837-839
       休め、兵よ/狩人よ、狩りを終えて休め/アヴェ・マリア
      :月に寄せるさすらい人の歌 D870
      :秋の夜の月に寄す D614
      :解消 D807
      :さすらい人 D649
      :デルフィーネの歌 D857-2
      :フローリオ D857-1

プロフィール

クリスティーネ・シェーファー(ソプラノ)

ベルリン芸術大学にてイングリッド・フィガー、オーリーン・オジェー、アリベルト・ライマン、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、セナ・ユリナッチに師事。1988年、ベルリン音楽祭におけるリサイタル・デビューで大成功を収め、国際的なキャリアをスタート。日本や北米へのツアーを定期的に行うほか、ウィグモア・ホールやウィーン楽友協会を含むヨーロッパの主要ホールにも度々出演。 ロイヤル・オペラ・ハウス、メトロポリタン歌劇場、パリ国立オペラ、ネザーランド・オペラ、アン・デア・ウィーン劇場、フランクフルト歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、ウェールズ・ナショナル・オペラを始めとする主要歌劇場およびザルツブルク、グラインドボーンやインスブルック等の著名音楽祭において、コンスタンツェ(「後宮からの逃走」)、ケルビーノ(「フィガロの結婚」、ドンナ・アンナ(「ドン・ジョヴァンニ」、パミーナ(「魔笛」)、ソフィー(「ウェルテル」)、ヴィオレッタ(「椿姫」)等の役で出演、また、「ルル」、「ヘンゼルとグレーテル」、「アルチーナ」、「ランメルモールのルチア」のタイトル・ロールを務めている。 多彩なレパートリーを持ち、欧米の主要コンサート・ホールに定期的に出演、アーノンクール、ブーレーズ、エッシェンバッハ、ハイティンク、ハーディング、ガッティ、メッツマッハー、ティーレマンやラトル等の指揮者と共演している。CD録音も多く、アバド指揮ベルリン・フィルとの共演によるシュトラウス/モーツァルトのアリア集、ゲーベル指揮ムジカ・アンティクヮ・ケルンとの共演によるバッハの結婚カンタータ集、ブーレーズ指揮アンサンブル・アンテルコンタンポランとの共演による「月に憑かれたピエロ」および「プリ・スロン・プリ」、ドビュッシー/ショーソンの歌曲集(ピアノ:アルヴィン・ゲージ)を含むアルバムがドイツ・グラモフォンからリリースされているほか、クリスティ指揮レザール・フロリサンとの共演による「後宮からの誘拐」(コンスタンツェ役)、アーノンクールの指揮によるバッハ「マタイ受難曲」およびモーツァルト「ミサ・ブレヴィス」、シューベルト/シューマンのリート集(ピアノ:グラハム・ジョンソン)、エッシェンバッハ指揮パリ管との共演によるツェムリンスキーの抒情交響曲、2007年エコー・クラシックのベスト・リート賞を受賞したペーターゼン四重奏団との共演によるメンデルスゾーン/シューマンの歌曲集(ライマン編)、好評を得たシューベルトの「冬の旅」およびクラム/パーセル歌曲集(ピアノ:エリック・シュナイダー) 等がテルデック、ソニー、ハイペリオン他のレーベルからリリースされている。


(c)Bodo Vitus

エリック・シュナイダー(ピアノ)

ケルンに近いベルギーに生まれる。1939年に米国に移住した作家アルブレヒト・シェーファーの孫。5歳からピアノを習い始める。ケルン高等音楽院ピアノ課在学中に聴衆とのコミュニケーションへの渇望が芽生える。数々のコンクールで賞を獲得し、ソロ・リサイタルも行いながら徐々にドイツ歌曲へ傾倒し、ハルトムート・ヘルに歌曲伴奏の薫陶を受ける。エリザベス・シュヴァルツコプフ、ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウらの著名な歌手たちが、教師として彼に歌曲伴奏の基礎とインスピレーションを与えた。ベルリンの音楽学校でルドルフ・ロイター、ハンス・アイスラーに演劇と指揮を師事しながらドイツ国内の音楽大学で歌唱とピアノ演奏の指導も行う。クリスティーネ・エルゼ、クリスティーネ・シェーファー、シュテファン・ゲンツ、マティアス・ゲルネなどの歌手たちとコラボレーションを重ね、世界各地のコンサートホールで演奏し、レコーディングも数多い。中でもクリスティーネ・シェーファーとの「冬の旅」は特筆に価する。歌曲リサイタルで長年にわたり芸術性を培ってきた結果、近年はソロ・ピアノ演奏にも再び意欲的に取り組んでいる。