ojihall


Concert  コンサート情報

クリスティアン・ベザイデンホウトの世界20th
Vol.1、Vol.2

2012年
529日(火) 19:00開演
530日(水) 19:00開演

全席指定  各日6,000円、2公演セット券11,000
※2公演セット券は王子ホールチケットセンター電話予約のみ取り扱い

公演終了
2011年11月26日(土) 10:00発売

(c)Marco Borggreve

クリスティアン・ベザイデンホウト(フォルテピアノ)

現在ヨーロッパ音楽界の第一線で活躍しているフォルテピアノの名手、クリスティアン・ベザイデンホウト。ちょっと人なつっこい、いたずら好きのモーツァルトのようなベザイデンホウトの世界をご一緒したくて、いよいよシリーズが始まります。彼が王子ホールに初めてやって来たのは2010年2月。オール・モーツァルト・プログラムを携えて鼻眼鏡をちょこんと乗っけた笑顔は、瞬時に人を包み込む暖かいものでした。「ベザイデンホウト」か「ベズイデンホウト」か、はたまた「ベザイディンオート」か……などと名前の呼び方で揉めたのも懐かしい、本人がわからないと言うのですから。まあそんな彼が奏でるフォルテピアノときたら、真綿で磨いた音玉が転がるように次から次へ飛び出して、それ以上に躍るような音楽で客席を魅了してしまったのです。ある時は疾風怒濤のように駆け抜け、ときには優しく歌い紡ぐ、緩急自在、表情豊かで温かい音楽を。さあ、これから思いっきり楽しみましょう。

 

>>インタビューを読む

プログラム

オール・モーツァルト・プログラム

<Vol.1 5/29>
ピアノ・ソナタ 第12番 ヘ長調 K332
「女ほど素敵なものはない」による8つの変奏曲 ヘ長調 K613
幻想曲 ハ短調 K396
ピアノ・ソナタ 第13番 変ロ長調 K333

<Vol.2 5/30>
ピアノ・ソナタ 第5番 ト長調 K283
前奏曲とフーガ ハ長調 K394
メヌエット ニ長調 K355
小さなジーグ ト長調 K574
幻想曲 ニ短調 K397
「私はランドール」による12の変奏曲 変ホ長調 K354
ピアノ・ソナタ 第9番 ニ長調 K311

プロフィール

(c)Marco Borggreve

クリスティアン・ベザイデンホウト(フォルテピアノ)

1979年、南アフリカに生まれる。オーストラリアで勉強を始め、イーストマン音楽学校を最優秀の成績で卒業し、現在はロンドン在住。レベッカ・ペニーズにモダン・ピアノを習った後、アーサー・ハースにチェンバロ、マルコム・ビルソンにフォルテピアノ、ポール・オデットに通奏低音を師事。この間に、アメリカとヨーロッパでバロック・オペラ公演の通奏低音奏者としてかなりの経験を積む。21歳で、ブルージュ国際古楽コンクール(2001年)の第1位と聴衆賞を獲得し、国際的に知られるようになった。フライブルク・バロック・オーケストラ、シャンゼリゼ管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、コンチェルト・ケルン、ヨーロッパ室内管弦楽団とコレギウム・ヴォカーレといった世界の主要アンサンブルに頻繁にゲスト出演している。また、ヘレヴェッヘ、ブリュッヘン、ホグウッド、ケラス、ムローヴァなどの著名なアーティストと共演している。現在は、協奏曲、リサイタル、室内楽公演に時間を割いており、バルセロナ、ボストン、ブリュージュ、インスブルック、サンクトペテルブルク、ヴェネツィア、ユトレヒトの古楽音楽祭や、ショパン・フェスティヴァル、ブレーメン音楽祭、タングルヴッド音楽祭、モーストリー・モーツァルト・フェスティヴァル、そしてベルリンとケルンのフィルハーモニー、シャンゼリゼ劇場、ウィーン・コンツェルトハウス、ウィグモアホール、カーネギー・ホールなどの世界的に知られるコンサートホールに出演している。09年からは、ハルモニアムンディと長期的な録音関係をスタートさせ、ヴァイオリンのぺトラ・ミューレヤンスとのモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集、モーツァルトの鍵盤音楽全集の第1集(ディアパソン誌のDécouverte賞とセシリア賞を受賞)から第3集までを録音している。また、フライブルク・バロック・オーケストラとのメンデルスゾーンのピアノ協奏曲やテノールのマーク・パドモアとのシューマンの詩人の恋(エディソン賞受賞)がある。ヴァイオリンのヴィクトリア・ムローヴァとオニキス・レーベルに録音したベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集は、ICMAの11年ベスト室内楽アルバム賞を受賞した。今後は、フライブルク・バロック・オーケストラとのモーツァルトのピアノ協奏曲の録音が予定されている。