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Concert  コンサート情報

クリスティアン・ベズイデンホウト

2010年224日(水) 19:00開演

全席指定 5,000


(c)Paul Miller

クリスティアン・ベズイデンホウト(フォルテピアノ)

近年欧米で非常に評価が高まっている若手鍵盤奏者。2009年9月にホグウッド指揮N響定期でベートーヴェンのピアノ協奏曲をモダン・ピアノで演奏しますが、フォルテピアノの素晴らしさがこたえられません。疾風怒濤のように駆け抜け、ときには優しく歌い紡ぐ、緩急自在、表情豊かで温かい音楽。ちょっと人なつっこい、いたずら好きのモーツァルトのようなベズイデンホウト。ぜひ聴いていただきたいフォルテピアノ奏者です。

プログラム

オール・モーツァルト・プログラム

ピアノ・ソナタ 第18番 ヘ長調 K533/494
幻想曲 ハ短調 K475

********** 休憩 **********

ピアノ・ソナタ 第16番 変ロ長調 K570
「われら愚かな民の思うは」による10の変奏曲 ト長調 K455 (グルック 歌劇「メッカの巡礼」より)

プロフィール

(c)Paul Miller

クリスティアン・ベズイデンホウト(フォルテピアノ)

表情豊かでうち解けたスタイルで人気のあるクリスティアン・ベズイデンホウトは、すでに現代のもっとも興味深い若手鍵盤奏者の一人と評価されている。カーネギー・ホールとシンフォニー・ホールでの颯爽たるデビュー――ボストン・グローブ紙は、1825年製グラーフによる彼のベートーヴェンの「皇帝」協奏曲の演奏を「非凡で非常に表情が豊かだ」と評したが――以来、フライブルク・バロック・オーケストラ、18世紀オーケストラ(フランス・ブリュッヘン指揮)、コンチェルト・ケルン、ヨーロッパ室内オーケストラ、オーストラリア・ブランデンブルク・オーケストラ、ヘンデル&ハイドン・ソサエティをはじめとする、古楽およびクラシック音楽における世界最高のアンサンブル、そしてダニエル・ホープ、ヴィクトリア・ムローヴァ、ジュリアーノ・カルミニョーラ、クリストファー・ホグウッド、ポール・オデット、マルコム・ビルソンといった著名なソリストと共演している。1979年に南アフリカで生まれ、10歳からオーストラリアで勉強を始めた。レベッカ・ペニーズ、ポール・オデット、マルコム・ビルソン、ロバート・レヴィン、アーサー・ハースらに師事し、イーストマン音楽学校を最優秀の成績で卒業した。2001年、21歳のとき、ブリュージュ・フォルテピアノ・コンクールで第1位と聴衆賞という2重の栄誉に輝いた。なかでも第1位はこのコンクール史上、彼が3人目である。07年にアーウィン・ボドキー賞を受けた。フォルテピアノだけでなくチェンバロとモダン・ピアノの奏者として、北米、ヨーロッパ大陸、英国、オーストラリア、アジアで演奏し、バルセローナ、ボストン、ブリュージュ、ヴェネツィア、ユトレヒト、サンクトペテルブルグなど各地の音楽祭、タングルウッド音楽祭、ブレーメン音楽祭、ショパン音楽祭(ワルシャワ)、ブリューラー・ショルスコンツェルテ(ドイツ)、メニューイン音楽祭(スイス)、ミケランジェリ音楽祭、エステルハーザ・ハイドン音楽祭(オーストリア)、ウェスト・コーク室内楽祭(アイルランド)、ヴァーモント・モーツァルト音楽祭、ペーケ・フォルテピアノ音楽祭(ベルギー)に出演している。イーストマン音楽学校の専任講師を務め、フォルテピアノと18世紀の演奏法を教えている。04年1月、NPRパーフォーマンス・トゥデイにゲスト出演し、ダンバートンオークス(ワシントン)でフォルテピアノ・ソロリサイタルを行った。レコーディングでも注目されている。モーツァルトのソロ・フォルテピアノのための作品を集めたCD『疾風怒濤』は、アメリカン・レコード・ガイド誌から「近年最も印象的かつ刺激的」との評価を受けた。ヤン・コボウと共演したシューベルトの『美しき水車小屋の娘』はミュージックウェブ・インターナショナルで「今月のレコード」に指名された。ダニエル・ホープ、ヨーロッパ室内オーケストラとのバッハ協奏曲集はグラモフォン誌のエディターズ・チョイス(編集長選)に指名された。06~07年のシーズンにはフランス・ブリュッヘン指揮する18世紀オーケストラとモーツァルトの後期ピアノ協奏曲全曲演奏ツアーを行い、07年5月には、ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ指揮するフライブルク・バロックオーケストラのコンサートで急遽アンドレアス・シュタイアーの代役を務める。06年11月、ドイツ・音楽演劇連盟(VSCD)から05~06年の「最も感動的な若い音楽家」に指名される。今後予定される活動には、フライブルク・バロック・オーケストラとの米国ツアー、18世紀オーケストラ(アムステルダム・コンセルトヘボウ)とのベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏、ラース・ウルリク・モルテンセン指揮するコンチェルト・コペンハーゲンとのモーツァルト・ツアー、ベルリン・フィルハーモニー・デビュー公演、ムローヴァ、ウィスペルウェイ、ミュレヤンスとの室内音楽プロジェクト、そしてキャロライン・サンプソンとのリート・リサイタルなどがある。