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Concert  コンサート情報

モーツァルト、ベートーヴェン
木管とフォルテピアノのための五重奏曲演奏会
~スーパー木管アンサンブルとフォルテピアノの響き~

2023年613日(火) 19:00開演
全席指定 5,000

ご好評につき完売いたしました
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吉井瑞穂(オーボエ)
三界秀実(クラリネット)
福川伸陽(ホルン)
ローラン・ルフェーブル(ファゴット)
川口成彦(フォルテピアノ)

モーツァルトはこの曲(変ホ長調 K452)を作曲したとき(1784年28歳)に、「自分の最高傑作だ」と父への手紙に書いています。そしてそれを乗り越えようとしたベートーヴェン。二人の作曲家の粋を凝らした作品を、最高の名手たちでお届けします。ピアノ・パートも協奏曲並みに難しいこれら作品、作曲当時のフォルテピアノの音でこそ生き生きとするに違いありません。メンバーはいずれ劣らぬ名手。アンサンブルの魅力溢れるコンサートにご期待ください。

 

>>「楓Vol.19」のインタビューを読む

プログラム

J.S. バッハ:15のシンフォニア BWV 787〜801より <木管三重奏>
 第1番 ハ長調  BWV787 / 第11番  ト短調  BWV797 / 第8番  ヘ長調  BWV794
D.ミヨー:コレットによる組曲 Op.161b <木管三重奏>
W.A.モーツァルト:ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 K452
J.ヴィデルケール:ピアノとオーボエのための二重奏曲 第1番 ホ短調
L.V.ベートーヴェン:ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 Op.16

プロフィール

(c)Marco Borggreve

吉井瑞穂(オーボエ)

甘美な音色と豊かな音楽性で世界の聴衆を魅了するオーボエ奏者。東京藝術大学入学後、渡独。カールスルーエ国立音楽大学を首席で卒業。日本音楽コンクール優勝、英バルビローリ国際コンクールおよび日本管打楽器コンクールで入賞。ベルリン・フィルのエキストラ奏者として活躍後、2000年から約20年間にわたってマーラー室内管の首席奏者として欧州を中心に演奏活動を行い、アバドをはじめ(共演200回以上)、ヴァント、アーノンクール、ブーレーズ、ハーディング、ドゥダメル、ロトといった巨匠の指揮で演奏を重ねた。欧州の主要オーケストラ、アンサンブルから頻繁に客演首席奏者として招かれる一方、ソロや室内楽でも精力的な活動を展開し、N響、新日本フィル、神奈川フィル、名フィル、九響、テツラフ弦楽四重奏団、アンスネス、フォークトらと共演。東京藝術大学准教授。ルツェルン祝祭管設立メンバー。第49回JXTG音楽賞(現ENEOS音楽賞)奨励賞受賞。鎌倉市出身・在住。

三界秀実(クラリネット)

東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、1989年同大学卒業。安宅賞を受ける。卒業後、読売新人演奏会、及びクラリネット新人演奏会に出演。その後、東京藝術大学大学院では、デトモルト音楽大学のヨースト・ミヒャエルス教授の約1ヵ月に及ぶ集中講議をきっかけとして、Max REGERのクラリネット作品についての研究を行なう。91年東京藝術大学大学院を修了、新日本フィルハーモニー交響楽団に入団。東京都交響楽団首席奏者を経て現在東京藝術大学准教授。桐朋学園大学非常勤講師を兼任。東京クライス・アンサンブルのメンバー、アール・レスピラン同人等室内楽での活動も活発に行なう。2002年より宮崎国際音楽祭に、06年より霧島国際音楽祭に参加。また日本音楽コンクールを始めとする数々のクラリネット部門のコンクール審査員も務める。2013年にはCD「スパーン・ポイント」を、19年には「アーベントリート」をリリースし、共にレコード藝術誌において特選盤に選ばれる等、好評を博す。

福川伸陽(ホルン)

世界的に活躍している音楽家の一人。NHK交響楽団首席奏者としてオーケストラ界にも貢献した。第77回日本音楽コンクール ホルン部門第1位受賞。ソリストとしてNHK交響楽団、パドヴァ・ヴェネト管弦楽団、京都市交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団他と共演している。「la Biennale di Venezia」「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」「東京・春・音楽祭」など、音楽祭にも多数出演。その演奏は多方面にインスピレーションを与え、久石 譲や藤倉 大をはじめとする多くの作曲家が彼のために作品を捧げている。キングレコードよりモーツァルトのホルン協奏曲全曲、4枚のソロCD、リヒャルト・シュトラウスの協奏曲第2番のライブレコーディングや、オクタヴィアレコードより多数の室内楽CDをリリースし、音楽之友社刊「レコード藝術」誌上にて特選版に選ばれている。東京音楽大学准教授。

ローラン・ルフェーブル(ファゴット)

フレンチバソーンの良さを残しつつ独自の音色を確立し、確かなテクニックと芸術性で人々を魅了する唯一無二のファゴット奏者。パリ国立高等音楽院を首席で卒業、トゥーロン国際コンクールおよびジュネーヴ国際コンクール優勝などの受賞歴を持ち、22歳でパリ・オペラ座管弦楽団ソロ首席に就任。マーラー室内管弦楽団やチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団のソロ首席なども務めた。ソリストとして、シュトゥットガルト放送交響楽団、スイス・ロマンド管弦楽団など、数々のオーケストラと共演。優れた室内楽奏者としても人気が高く、ルツェルン音楽祭を含む多くの国際音楽祭に招致されている。近年ではYAMAHA浜松国際管楽器アカデミー、ソウル・スプリング・フェスティバル、ティーニュ国際音楽アカデミーなど、後進の指導にも精力的にあたっている。ピアニストの岡純子とアンサンブル・ミナモを結成し、演奏活動を行う他、パリ地方音楽院、パリ国立高等音楽院で教授を務める。


(c)Shin Matsumoto

川口成彦(フォルテピアノ)

1989 年に岩手県盛岡市で生まれ、横浜で育つ。第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール第2位、ブルージュ国際古楽コンクール最高位。フィレンツェ五月音楽祭や「ショパンと彼のヨーロッパ」音楽祭(ワルシャワ)、モンテヴェルディ音楽祭(クレモナ)など に出演。協奏曲では18世紀オーケストラ、{oh!} Orkiestra Historycznaなどと共演。2018年にはロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のメンバーと共に室内楽形式によるピアノ協奏曲のリサイタルをオランダにて開催。東京藝術大学/アムステルダム音楽院の古楽科修士課程修了。フォルテピアノを小倉貴久子、リチャード・エガーに師事。第46回日本ショパン協会賞受賞。第31回日本製鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞受賞。CDは『ゴヤの生きたスペインより』(MUSIS, レコード芸術/朝日新聞特選盤)などを発表。