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Concert  コンサート情報

王子ホール+観世宗家監修
「ADACHIGAHARA」~銀座の闇に鬼が棲む

2022年1011日(火)19:00開演(18:15開場)

全席指定 6,000

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シテ(里女/鬼女):武田宗典
ワキ:森 常好/ワキツレ:舘田善博/アイ:野村太一郎
地謡:岡 久広・関根知孝・藤波重孝・角幸二郎・坂井音雅・清水義也・木月宣行・武田祥照
後見:武田宗和・山階彌右衛門
笛:杉 信太朗/小鼓:田邊恭資/大鼓:亀井広忠/太鼓:小寺真佐人
ヴァイオリン:篠崎“まろ”史紀/ソプラノ:森谷真理/クラリネット:金子 平

作曲:加藤昌則/演出:家田淳/照明:芥川久美子/舞台監督:堀井基宏

★出演者によるアフタートークあり

<チケット>
王子ホール/03-3567-9990(平日10:00~18:00)
観世能楽堂/03-6274-6579(9:30~17:30)
カンフェティ/0120-240-540(平日10:00~18:00)
チケットぴあ
イープラス

<問い合わせ先>
公益社団法人日本芸能実演家団体協議会(芸団協):03-5909-3060

主催:文化庁/公益社団法人日本芸能実演家団体協議会/東京アート&ライブシティ構想実行委員会
「令和4年度戦略的芸術文化創造推進事業」
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】
後援:中央区/千代田区/全銀座会

儚き世で今日も独り糸を繰る、私は鬼か人間か…。
歌舞伎、漫画、オペラ等、あらゆる作品に姿を変えて人々を魅了してきた安達原の鬼女伝説。
そこに棲むのは鬼女か、はたまた…。
「はごろも」に続く東京アート&ライブシティ・王子ホール×観世能楽堂の挑戦がつづく。

 

 

>>「楓Vol.17」の紹介記事を読む

プログラム
【あらすじ】諸国修行の途中、陸奥の安達ヶ原(福島県)で夕暮れを迎えた山伏・東光坊祐慶とその一行は、粗末な小屋を見つけ一夜の宿を借りる。そこには女が一人暮らしており、祐慶が見慣れぬ枠桛輪(わくかせわ=糸繰りの道具)について尋ねると、女は糸繰りの様子を見せ、はかない世に執着する思いを語る。
夜が更けた頃、女は「留守の間に決して寝室を覗いてはいけない」と言い残し焚き火の薪を拾いに家を出ていく。祐慶の従者の一人が言いつけを守ることができず寝室を覗いてしまうと、そこには山のように積まれた無数の死骸が。安達原の黒塚に住むという鬼女の住処に足を踏み入れてしまったことを悟った一行は慌てて逃げ出すと、怒り心頭の女が姿を鬼に変え猛然と追いかけてくる。祐慶たちが必死の思いで祈り伏せると鬼女はとうとう夜嵐の音に紛れるように姿を消していった。
プロフィール

武田宗典(能楽師シテ方観世流)

(公社)能楽協会会員。重要無形文化財総合指定保持者。(ー社)観世会理事。早稲田大学第一文学部演劇専修卒。父・武田宗和及びニ十六世観世宗家・観世清和に師事。2歳11か月で初舞台、10歳で初シテ(主役)、以後、「石橋」「乱」「道成寺」「望月」「翁」等を披く。海外公演多数。2014年アメリカにて、能と現代オペラのニ部作競演『Tomoe & Yoshinaka』を企画し、両作品で主演を果たす。2021年(ー社) EXTRAD主催公演において、試作能「桃太郎」を製作・主演。『武田宗典之会』主宰。舞台公演の他、「謡サロン」等の能楽講座・ワークショップを国内外で多数開催している。

篠崎“まろ"史紀(ヴァイオリン)

愛称“まろ"。NHK交響楽団第1コンサートマスター。3歳より父にヴァイオリンの手ほどきを受ける。15歳の時に毎日学生音楽コンクール全国第1位。高校卒業後ウィーン市立音楽院に入学。翌年コンツェルト・ハウスでコンサート・デビューを飾り、その後ヨーロッパの主要コンクールで数々の受賞を果たす。1988年帰国後、群馬交響楽団、読売日本交響楽団のコンサートマスターを経て、97年に34歳でNHK交響楽団コンサートマスターに就任。以来“N響の顔”として国内外で活躍中。96年より東京ジュニアオーケストラソサ工ティの音楽監督、WHO評議会委員を務め、そのコンサートにも熱心に取り組んでいる。2020年度第33回ミューシック・ペンクラブ音楽賞受賞。


(c)タクミジュン

森谷真理(ソプラノ)

ニューヨークのマネス音楽院修了。メトロポリタン歌劇場にて2006年に《魔笛》夜の女王で大成功を収めたのをはじめ、リンツ州立劇場の専属歌手を務め、近年ではドイツのザクセン州立歌劇場で《蝶々夫人》に主演。国内外の著名指揮者および主要オーケストラとの共演も多い。2019年には「天皇陛下御即位を祝う国民祭典」にて国歌独唱を務めた。名古屋音楽大学准教授、東京藝術大学講師、洗足学園音楽大学講師。
https://marimoriya.com/


(c)KCO

金子 平(クラリネット)

1984年、埼玉県所沢市生まれ。東京藝術大学、2005年から独リューベック国立音楽大学で学び、12年同大学院卒業。01年ヤング・クラリネッティストコンクール・ヤングアーティスト部門第1位。06年日本音楽コンクール第1位、併せてE.ナカミチ賞、岩谷賞(聴衆賞)。08年ヴィースパーデン・モーツアルト・コンクール第1位、同年ARDミュンヘン国際音楽コンクールで日本人初の第3位入賞、09年ルイ・シュポーア・メダルなど受賞多数。09年から12年までリューベック歌劇場管弦楽団 (リューベック・フィル)でクラリネット奏者を務めた。NHK-FM番組、木曽音楽祭、東京・春・音楽祭などに出演。現在、読売日本交響楽団首席クラリネット奏者、紀尾井ホール室内管弦楽団メンバー。

 

加藤昌則(作曲)

東京藝術大学作曲科首席卒業、同大学大学院修了。作品はオペラ、管弦楽、合唱曲など幅広く、創意あふれる編曲にも定評がある。多くのソリストに楽曲を提供、共演ピアニストとしても評価が高い。独自の視点、切り口で企画する公演やクラシック講座などのプロデュースカにも注目を集めている。NHK-FM「鍵盤のつばさ」番組パーソナリティー。長野市芸術館レジテント・プロデューサー。ひらしん平塚文化芸術ホール 音楽アンバサダー。

 

家田 淳(演出)

10代をアメリカで過ごす。国際基督教大学卒業。エディンバラ大学留学。英ロイヤルオペラハウスにて研修。東京二期会、新国立劇場他で世界的な演出家の演出助手を多数務めたのち、オペラ、コンサート、ミュージカルを中心に構成・翻訳・台本・演出を手掛ける。近年はオペラの日本語と英語の字幕製作も数多く担当。洗足学園音楽大学准教授。