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Concert  コンサート情報

サンドリーヌ・ピオー&エリック・ル・サージュ
~夢想のおもむくところ Chimère~ 

2022年623日(木) 19:00開演
全席指定 7,000
【2021年11月26日(金)の振替公演】
【公演中止】>>公演中止のお知らせ

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サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)
エリック・ル・サージュ(ピアノ)

※振替公演のチケットは王子ホール電話予約・オンライン予約のみで取り扱います。

フランスのソプラノ歌手サンドリーヌ・ピオー、待望の7年ぶりのリサイタル。ウィリアム・クリスティのミューズとしてバロック・オペラで名声を得、昨今では近現代作品にも熱心に取り組んでいます。持ち前のセンスの良さで練り上げたプログラムとチャーミングなパフォーマンスで、毎回聴衆を魅了するリサイタル。今回は“夢想のおもむくところ”と題して、シューマン、ドビュッシー、ヴォルフ、プーランクなどの歌で一夜の夢を見せてくれることでしょう。

 

Message from the Artist

 

親愛なる皆さんへ

 

これまで何度か日本で歌ってきましたが、残念ながら初めて公演をキャンセルしなければなりません。夢を描いた三部作の最後のアルバム「Chimère」のリサイタルで王子ホールのお客様に再会できることをとても楽しみにしていました。過去2回のコンサート「Evocation」と「Après un rêve」を日本の皆さんが歓迎してくれたことは感動的な思い出です。皆さんと一緒にこの冒険を続けられないことが残念でなりません。
尊敬すべき博識で熱心な聴衆の方々のために、今回王子ホールでの公演をやり遂げることができず、悲しさと罪悪感を感じます。そして、皆さんがどんなに残念に感じているかも想像できます。私も同じ気持ちだからです。
この2年間のパンデミックの日々を経験し、私たちは文化に身を包み、旅をし、自分自身を表現することを切望しています。しかし、私たちは弱ってもいるのかもしれません。夢はいつも叶うとは限らないのです。
また近いうちにお会いできることを心より願っております。

 

サンドリーヌ・ピオー

 

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プログラム

*出演者の希望により曲目が一部変更となりました(太字の曲目 2022/4/11)

 

レーヴェ:ああ向けてください、悲しみの聖母よ(歌曲集 Op.9より)

シューマン:ミニヨン-君よ知るや南の国(ゲーテの「ヴィルヘルム・マイスター」によるリートと歌およびミニヨンのためのレクイエム Op.98より)
 :あなたの顔は (5つのリートと歌 Op.127より)
 :はすの花 (ミルテの花 Op.25より)
 :花の曲集 Op.19

ドビュッシー:華やかな饗宴 第1集
  ひめやかに
  あやつり人形
  月の光

ブーランジェ:古い庭から 

ヴォルフ
 :秘めた愛 (アイヒェンドルフの歌曲集より)
 :水の精 – ビンセフース (メーリケ歌曲集より)
 :捨てられた乙女 (メーリケ歌曲集より)
 :風の歌 (メーリケ歌曲集より)

プーランク:よくある話(バナリテ)
  1. オルクニーズの歌
  2. ホテル
  3. ワロニーの沼地
  4. パリへの旅
  5. すすり泣き

バーバー:峠に孤立したホテル(それでも、と、また Op.41より)

プーランク:あなたはそういう人 (メタモルフォーゼ(変容)より)

ガーシュウィン:3つの前奏曲

プレヴィン:3つのディキンソンの歌
  1. 悲しみのように気配を消して
  2. 朝はまた来るのだろうか?
  3. おはよう、夜更けよ

プロフィール

(C)Sandrine Expilly

サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)

古楽演奏の世界で高い評価を得てきたサンドリーヌ・ピオーは、近年より広範なレパートリーを開拓、フランスの新世代を代表する歌手として、オペラ、オーケストラ・コンサート、歌曲と世界中の舞台で活躍している。W.クリスティ、P.ヘレヴェッヘ、C.ルセ、G.レオンハルト、S.クイケン、I.ボルトン、T.コープマン、R.ヤーコプス、M.ミンコフスキ、N.アーノンクール等と共演を重ね、古典派からロマン派にまたがる多様な作品に出演、ヨーロッパ各地の重要な歌劇場に登場している。古楽の舞台でも活躍を続けており、モンテヴェルディ、カヴァッリ、ヘンデルなどの作品で名演を重ねている。オーケストラ公演にも数多くゲスト出演、ハイドン「天地創造」、モーツァルト「ミサ曲 ハ短調」、メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」、ラヴェル「子供と魔法」、オネゲル「火刑台のジャンヌ・ダルク」といった傑作を歌っている。リサイタル歌手としてもフランス、ドイツ歌曲のレパートリーをメイン曲目として、A.タロー、G.プリュデルマシェ、C.ミュンフン、J.v.インマゼール、C.イヴァルディ、S.マノフ等、世界的ピアニストを共演者に選び、コンサートそして録音においても高い評価を博している。CD録音は、harmonia mundi france, Virgin, ERATO, Naïve, Alpha, Aparte などのレーベルから数多くリリース、グラモフォン賞、ディアパゾン賞などを受賞している。

エリック・ル・サージュ(ピアノ)

南仏のエクサン・プロヴァンスに生まれる。パリ国立高等音楽院を17歳で卒業後、ロンドンでマリア・クルチオに師事.1985年ポルト国際および89年ロベルト・シューマン国際第1位などのコンクール受賞歴を持つ。ウィグモア・ホール、シャトレ座、アムステルダム・コンセルトヘボウ、フランクフルト・アルテ・オーパー、ケルン・フィルハーモニー、カーネギーホールを含む著名コンサートホールに出演するほか、フィラデルフィア管、トロント響、シュトゥットガルト放送響、ドレスデン・フィル、フランス放送フィル、トゥールーズ・キャピトル国立管、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管、ロッテルダム・フィル、読響、都響を含む数々のオーケストラと共演。優れた室内楽奏者としても知られ、92年よりポール・メイエ(クラリネット)、エマニュエル・パユ(フルート)等と共にサロン・ド・プロヴァンス国際室内楽音楽祭を主宰。また、レ・ヴァン・フランセ(管楽アンサンブル)と共に演奏活動を行っている。プーランクの室内楽作品全集、シューマンのピアノ曲・室内楽作品全集(2010年ドイツ・レコード批評家賞受賞)、フォーレの室内楽作品全集を含む多数のCDをリリース。フライブルク音楽大学教授。