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Concert  コンサート情報

ポール・ルイス

2022年32日(水) 19:00開演
全席指定 6,500
【公演中止】>>公演中止のお知らせ

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ポール・ルイス(ピアノ)

※アーティスト・招聘元と連携のもと、最後まで開催の可能性を探ってまいりましたが、オミクロン株の感染拡大に伴う水際措置の延長によりアーティストの入国ができないため、大変残念ながら公演中止といたします。公演を心待ちにしてくださっていた皆様には大変申し訳ございませんが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。チケットの払戻し方法につきましては「公演中止・延期のお知らせ」をご覧ください。

2019年に壮大なディアベッリ変奏曲を聴かせてくれたポール・ルイス。音楽の神髄を深く見つめ、けれんみがない真摯な演奏を追及し続ける姿に近年風格が備わってきました。彼の演奏会は毎回驚きと新しい発見に満ちています。今回のプログラムは、コロナ禍で温めた思いを形にしたもの。私たちが知らなかったポールの横顔が窺えます。

 

Message from the Artist

 

王子ホールで再び演奏できることをとても楽しみにしています。今回はベートーヴェンのもっとも有名なピアノ・ソナタ2曲とともに、シベリウスとドビュッシー、ショパンの作品をお届けします。
プログラムの最初と最後に、ベートーヴェンのもっとも劇的な短調のソナタ2曲を配することで強力な枠組みを作り、その間にシベリウス、ドビュッシー、ショパンのより繊細で豊かな色彩感が浮かび上がるようにしたいと思いました。シベリウスの《6つのバガテル》は昨年のロックダウン中に発見した曲で、とても美しいのにほとんど知られていない曲集です。ドビュッシーの《子どもの領分》を弾くのは私自身が子どもだったとき以来なので、50歳を迎える年にこの名作を再訪するのはノスタルジックな気分になることでしょう。そして私にとってショパンの最高傑作といえば《幻想ポロネーズ》です。20代前半に弾いて以来、再び演奏したいとずっと思っていました。しかもベートーヴェンの偉大な《熱情》ソナタと組み合わせるのにふさわしい曲です。
この名作ぞろいのプログラムをお楽しみいただければと思います。ぜひ王子ホールでお会いしましょう。

ポール・ルイス

プログラム

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 Op.13 「悲愴」
シベリウス:6つのバガテル Op.97
ドビュッシー:子供の領分

 

********** 休憩 **********

 

ショパン:ポロネーズ 第7番 変イ長調 Op.61 「幻想ポロネーズ」
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 Op.57 「熱情」

プロフィール

(c)Kaupo Kikkas

ポール・ルイス(ピアノ)

この世代をリードする、国際的に名の知られたピアニストの一人。ベートーヴェンとシューベルトの主要ピアノ作品でのチクルスは、世界中の批評家と聴衆から称賛を受け、ヨーロッパの古典派ピアノ作品の最高の演奏家の一人として高い地位を確立した。ロイヤル・フィルハーモニック協会のアーティスト・オブ・ザ・イヤー賞、サウスバンク・ショウのクラシック音楽賞、ドイツ・シャルプラッテン賞、そして2008年のレコード・オヴ・ザ・イヤーを含む3つのグラモフォン賞(イギリス)ほか数々の賞を受賞。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲、ピアノ協奏曲全曲およびディアベリ変奏曲を取り上げた演奏会シリーズとハルモニア・ムンディによる録音は世界中から称賛されており、その集大成として、10年にはBBCプロムスにおいてベートーヴェンのピアノ協奏曲全5曲を一挙演奏した初のピアニストとなった。これまでにシューベルティアーデ、ザルツブルク、ルツェルン、タングルウッド、エジンバラ、ラヴィニア等、著名音楽祭に定期的に招かれ、ロンドンのロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ウィーンのムジークフェラインとコンツェルトハウス、パリのシャンゼリゼ劇場、アムステルダムのコンセルトヘボウ、ベルリンのフィルハーモニーとコンツェルトハウス、ニューヨークのアリス・タリー・ホールとカーネギーホール、シカゴのオーケストラ・ホール、東京の王子ホール、トッパンホール等、著名ホールに登場している。中でもロンドンのウィグモア・ホールでは既に60回以上の演奏会を行っている。これまでコリン・デイヴィス、ベルナルト・ハイティンク、クリストフ・フォン・ドホナーニ、ダニエル・ハーディング、イルジー・ビエロフラーヴェク、アンドリス・ネルソンス、ヴォルフガング・サバリッシュといった世界的な指揮者と共演。また、ロンドン響、ロンドン・フィル、フィルハーモニア管、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、シカゴ響、ボストン響、ニューヨーク・フィル、クリーヴランド管、ロサンゼルス・フィル、バイエルン放送響、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、チューリッヒ・トーンハレ管等、世界的なオーケストラと定期的に共演。19年5月、ベルナルト・ハイティンク指揮ベルリン・フィルの定期演奏会に招待されモーツァルトのピアノ協奏曲を共演。17年から3年にわたるプロジェクト、ハイドン・ベートーヴェン・ブラームス・プロジェクト(全4公演)を、ロンドン、東京、ブリュッセル、フィレンツェ、メルボルン、ヴァンクーヴァー等、世界の会場で行う。ハルモニア・ムンディでの最新の録音は、ハイドンのピアノ作品集(17年録音)の他、ベートーヴェンのバガテル集を20年5月にリリース。16年、大英帝国勲章CBEを授与される。