ojihall


Concert  コンサート情報

藤田真央 モーツァルト ピアノ・ソナタ全曲演奏会
第2回(全5回) ~限りない哀愁と苦悩~

2021年
10
12日(火) 19:00開演
10
15日(金) 19:00開演
全席指定 各6,000

ご好評につき完売いたしました
画像をクリックして拡大

藤田真央(ピアノ)

2021年3月、清らかにフレッシュにスタートした藤田真央のモーツァルト全曲プロジェクトの第2回。今回は、短調の世界。天与の才能を持ったモーツァルトの限りない苦悩と哀愁に対峙します。

 

Message from the Artist

 

今年の春スタートした『モーツァルト:ピアノ・ソナタ全曲演奏会』。
2回目「限りない哀愁と苦悩」では、モーツァルトの数少ない短調作品をまとめて演奏します。
短調の曲に込められたモーツァルトの想い…それはモーツァルト自身の苦悩なのか、音楽的挑戦の意味が込められているのか、言葉では表現しきれない、計り知れないものを感じます。もの哀しい曲調、見え隠れする半音階的進行が、よりいっそうその悲痛さや不安を増長させ、奥底の苦しみを訴えます。一方、短調の作品なのに長調で終わりを迎える曲(ピカルディ終止)もあり、苦悩からの解放、ふと差し込む明るさや希望を見出すこともあります。
現在のコロナ禍。全世界が大きな苦しみの中にあり、もがいている状況とも通ずる部分があり、表現の難しさに試行錯誤を重ねています。
清らかで、あたたかい雰囲気に包まれた初回の演奏会とは異なり、今回のプログラムが私たちにどのように語りかけてくるのか、まだ想像すらできませんが、毎日モーツァルトと向き合う日々を大切に送っています。

 

藤田真央

 

>>「楓Vol.10」のインタビューを読む

プログラム

モーツァルト
 :幻想曲(未完) ニ短調 K397
 :アダージョ ロ短調 K540
 :ピアノ・ソナタ 第8番 イ短調 K310
 :ロンド イ短調 K511
 :幻想曲 K475 ハ短調
 :ピアノ・ソナタ第14番 ハ短調 K457

プロフィール
(c)EIICHI IKEDA

藤田真央(ピアノ)

2019年6月チャイコフスキー国際コンクールで第2位を受賞。審査員や聴衆から熱狂的に支持され、世界中に注目された。17年には弱冠18歳で、第27回クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール優勝。併せて「青年批評家賞」「聴衆賞」「現代曲賞」の特別賞を受賞。16年には浜松国際ピアノアカデミーコンクールで第1位に輝くなど、国内外での受賞を重ねている。19/20シーズンは、ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団と共演しロンドン・デビュー。THE TIMES紙で「藤田は素晴らしい表現力と趣味の良い感性を持っており、躍動的で雄弁な詩情と、深みのある解釈を持ちつつ、恐れを知らない大胆な表現ができる。」と大絶賛された他、ミュンヘン、ニューヨーク、モスクワ、サンクトペテルブルク、ソウルなどでもデビュー。19年12月ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団日本公演で、急な代役としてチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番を共演。初めての演奏にも関わらず、瑞々しい音色、豊かな抒情性、類まれな音楽センスで、多くの聴衆を魅了。指揮者やオーケストラからも讃辞を受けた。20年8月~9月には、《藤田真央ピアノ・リサイタル日本ツアー》を全国10都市(12公演)で実施。各地で大きな反響を呼んだ。これまでにルール音楽祭、ナントのラ・フォル・ジュルネに参加。20年7月には、オンラインで開催されたヴェルビエ音楽祭のプログラム「ヴェルビエ・ジェネレーション~音楽祭が見つけた若き才能~」に抜擢され、リサイタルが世界中に配信された。20/21シーズンは、ミュンヘン・フィルとの共演、ヴェルビエ音楽祭での《モーツァルト:ピアノ・ソナタ全曲演奏会(5回)》などに出演。ドイツ・グラムフォンとのプロジェクト“DG Stage”にも参加。国内では、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、東京交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、群馬交響楽団、札幌交響楽団などとの共演、各地でのリサイタルとともに、春からは3年5回にわたり行う《モーツァルト:ピアノ・ソナタ全曲演奏会》をスタートさせた。1998年東京生まれ。東京音楽大学卒業。ロームミュージックファンデーション奨学生。江副記念リクルート財団第49回奨学生。20年、有望な若手に贈られる「第21回ホテルオークラ音楽賞」「第30回出光音楽賞」を受賞した。