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Concert  コンサート情報

イアン・ボストリッジ “冬の旅”

2019年117日(木) 19:00開演

全席指定 10,000

完売
2018年7月21日(土)
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イアン・ボストリッジ(テノール)
サスキア・ジョルジーニ(ピアノ)

イギリスの名テノール、イアン・ボストリッジが5年ぶりに王子ホールに登場。シューベルトの「冬の旅」をおおくりします。今回の相方を務めるサスキア・ジョルジーニは、2016年モーツァルト国際コンクールで優勝、近年注目を集め、ボストリッジも信頼を寄せているピアニストです。自身知的な視野と洞察力で「冬の旅」を論じた著作を出版するほど思い入れがあるボストリッジ。時代も国境も越えて現代に何を伝えようとしているのか、満を持して臨む一夜、歩みを共にしたいと思います。

プログラム

シューベルト:歌曲集「冬の旅」 Op.89、D911

 

1. おやすみ
2. 風見の旗
3. 凍った涙
4. かじかみ
5. 菩提樹
6. あふれる涙(水の流れ)
7. 川の上で
8. 回想
9. 鬼火
10. 憩い
11. 春の夢
12. 孤独
13. 郵便馬車
14. 霜おく頭
15. からす
16. 最後の希望
17. 村で
18. 嵐の朝
19. 幻覚
20. 道しるべ
21. 宿屋
22. 勇気
23. 幻の太陽
24. 辻音楽師

 

プロフィール

(c)Sim Canetty-Clarke

イアン・ボストリッジ(テノール)

世界を股にかけてキャリアを展開させるイアン・ボストリッジは、カーネギー・ホールのメインステージやミラノ・スカラ座など世界各地でリサイタルを行うほか、ザルツブルク、エディンバラなどの主要な音楽祭に出演している。これまでにウィーン・コンツェルトハウスや、シューベルティアーデ・シュヴァルツェンベルクのレジデント・アーティストとしても活躍。オペラでは、イングリッシュ・ナショナル・オペラで『魔笛』のタミーノ、バイエルン国立歌劇場で『ポッペアの戴冠』の皇帝ネロ、ウィーン国立歌劇場で『ドン・ジョヴァンニ』のドン・オッターヴィオを演じるなど、数多くの劇場に登場し絶賛されている。これまでにベルリン・フィル、ウィーン・フィル、シカゴ響、ボストン響、ロンドン響、ロンドン・フィル、BBC響、ロッテルダム・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ニューヨーク・フィル、ロサンゼルス・フィル等と共演。指揮者ではサー・サイモン・ラトル、サー・コリン・デイヴィス、サー・アンドリュー・デイヴィス、小澤征爾、アントニオ・パッパーノ、リッカルド・ムーティ、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、ダニエル・バレンボイム、ダニエル・ハーディング、ドナルド・ラニクルズ等と共演している。録音の分野でも、グラモフォン賞をはじめ数多くの賞を獲得し、グラミー賞には計12回ノミネートされている。2013年春には、アントニオ・パッパーノとの共演で録音したブリテンの『歌曲集』をEMIよりリリースした。オックスフォード大学コーパス・クリスティ・カレッジで歴史学の博士課程を修了、名誉学士を授与され、セント・アンドリュース大学の名誉音楽博士、オックスフォード大学セント・ジョンズ・カレッジの名誉学士の称号を授与された。2004年には大英帝国勲章のひとつであるCBE勲章を受勲。11年にはFaber&Faber社より「A Singer’s Notebook」が出版された。


(c)Silvia Pastore

サスキア・ジョルジーニ(ピアノ)

同世代の中でもっとも注目されるピアニストの一人に数えられる。2016年モーツァルト国際コンクールで優勝し、同時に委嘱作品特別賞を受賞した。サルヴァトーレ・アッカルドからは「確かなテクニック、美しく心動かされる音色、ファンタジーにあふれるフレージングと純粋な音楽性」と絶賛されている。世界各国のコンサートホールや音楽祭に登場しており、これまでに、オーストリアではウィーン・ムジークフェライン、ウィーン・コンツェルトハウス、ザルツブルク・モーツァルテウム大ホール、イタリアではトリノのリンゴット・ホール、ヴェニスのフェニーチェ劇場、クイリナーレ・ホール、コンチェルティ・デル・クイリナーレ、オランダではユトレヒトのフレデンブルグ音楽センター、アイントホーフェン・ムジークヘボウのほか、ポーランド国立ワルシャワ・フィルハーモニー等でも演奏し、ラジオの録音なども行っている。また、ユトレヒト国際室内音楽祭、オランダ国際ミュージック・セッション、ローマのMITO 9月音楽祭、ヴァンクーバー音楽祭、ラトビアのインターナショナル・ピアノ・スターズ・フェスティバル、中国の武漢ピアノ音楽祭等の音楽祭に出演し、ギドン・クレーメルが主宰するロッケンハウス室内音楽祭にも参加している。13年、NYCA交響楽団とラフマニノフのピアノ協奏曲第1番で共演し、ニューヨーク・デビューを飾った。これまでに、ウッチ・フィルハーモニー管弦楽団、CBC放送管弦楽団、フォアアールベルク交響楽団、ラトビア・リエパーヤ交響楽団、武漢フィルハーモニー管弦楽団、デ・ソーノ弦楽合奏団、ボン・クラシック・フィルハーモニー、オルケストラ・ジョヴァニーレ・イタリアーナ等のオーケストラと、マリオ・ベルナルディ、ジェラール・コルステン、タデウシュ・ヴォイチェホフスキ、アントネッロ・マナコルダ、アンドレア・バッティストーニ、マッシミリアーノ・カルディ、ヘリベルト・バイセル等の指揮者と共演している。室内楽では、イアン・ボストリッジ、ジャニーヌ・ヤンセン、ジル・アパップ、マリオ・ブルネロ、トーマス・デメンガ、フリーデマン・アイヒホルン、ドーラ・シュヴァルツベルク、カザル四重奏団、デリアン四重奏団等と共演している。15年ブゾーニ国際ピアノ・コンクールでフレデリック・ショパン特別賞を受賞。12年プリ・アマデオ国際ピアノ・コンクールでは第2位となり、同時にモーツァルト特別賞および聴衆賞を受賞し、一躍注目を浴びる。4歳でピアノを始め、00~08年の間、イモラ音楽院でフランコ・スカーラ、リッカルド・リサリーティ、レオニード・マルガリウス、ミシェル・ダルベルトに師事。トリノ音楽院ではクラウディオ・ヴォゲーラに師事し、首席で卒業した。その後、ピネロロ音楽アカデミーでエンリコ・パーチェに、ザルツブルク・モーツァルテウム大学大学院でパーヴェル・ギリロフに師事した。グラーツ国立音楽大学では、ジュリアス・ドレイクのもと、歌曲のレパートリーを集中的に学んだ。