ojihall


Concert  コンサート情報

アンジェラ・ヒューイット 

2013

1016日(水) 19:00開演 全席指定 7,000円

1018日(金) 19:00開演 全席指定 7,000円

2公演セット券13,000円
※セット券は王子ホールチケットセンター電話予約のみ取り扱い

完売
2013年5月25日(土

(c)MAIWOLF

アンジェラ・ヒューイット(ピアノ)

世界で大変高い評価を得ているピアニストの一人、アンジェラ・ヒューイットが登場します。特にバッハ演奏に於いては当代一とも謳われていますが、今回の2夜に亘る王子ホール初リサイタルは、FAZIOLIピアノを持ち込んで、前半は名ピアニストの手によるバッハ編曲作品とベートーヴェン後期のソナタ、後半は今なお謎に包まれた未完の大作、バッハの「フーガの技法」を据えて展開されます。1日目の前半は、ウィルヘルム・ケンプが編曲して残した美しい愛すべき小品とベートーヴェン後期の始まりでありロマン派の余韻が残るソナタの28番。2日目は半音階的幻想曲とフーガ ニ短調と、フーガの技法を顕著に取り入れたベートーヴェン後期三大ソナタの1曲、31番を配し、二つの異なる世界観の中で「フーガの技法」という大伽藍を創造していきます。

プログラム

<第1夜 10/16>

J.S.バッハ/ウィルヘルム・ケンプ:
 いざ来たれ、異教徒の救い主よ BWV659
 シシリアーノ ト短調(フルート・ソナタ 変ホ長調BWV1031より)
 シンフォニア ニ長調(カンタータ 第29番「神よ、われら汝に感謝す」BWV29より)
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 第28番 イ長調 Op.101

********** 休憩 **********

J.S.バッハ: フーガの技法 BWV1080 より(コントラプンクトゥスⅠ-Ⅹ)

<第2夜 10/18>

J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903

ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 Op.110

********** 休憩 **********

J.S.バッハ:フーガの技法 BWV1080より
 (コントラプンクトゥスXI-XIII;4つのカノン、コントラプンクトゥスXIV)

プロフィール

(c)Peter Searde

アンジェラ・ヒューイット(ピアノ)

音楽一家に生まれたヒューイットは、3歳でピアノを始めた。4歳で早くも聴衆を前に演奏し、5歳で最初の奨学金を得る。その後ジャン=ポール・セヴィラに師事。1985年のトロント国際バッハ・ピアノ・コンクール優勝で、一躍世界の注目を集める。ヨーロッパ、アメリカ、アジア等世界各地でのリサイタルのほか、著名オーケストラと定期的に共演しており、クリーヴランド管、トロント響、フィルハーモニア管、BBCスコティッシュ響、オスロ・フィル等と共演した他、カーネギーホールにオルフェウス室内管と共に出演した。またバーゼル室内管、ザルツブルク・モーツァルテウム管、ロッテルダム・フィル、バーミンガム市響、ヴェルビエ祝祭室内管とも共演している。最近および今後の活動のハイライトとしてはフィンランド放送響、ロンドン・フィル、BBCウェールズ国立管、ブリュッセル・フィル、シドニー響、RAIトリノ響との共演や、BBCスコティッシュ響とのプロムス出演、ヴェルビエ音楽祭への出演等が挙げられる。2011年モントリオールの新コンサートホールのオープニング記念コンサートに出演し、ケント・ナガノ指揮・モントリオール響とメシアンのトゥーランガリラ交響曲を演奏した。12/13シーズンの主なリサイタルとしては、ソウル・アーツセンター、デュッセルドルフ・トーンハレ、バース・モーツァルトフェスト、エジンバラのクイーンズホール、ワシントンD.C.のJ.F.ケネディ・センター、オタワのナショナル・アーツセンター、ニューヨークのル・ポワソン・ルージュ等への出演が挙げられる。また12/13シーズンは、J.S.バッハの「フーガの技法」を2つのプログラムに分けて演奏するというプロジェクトに取り組み、世界の主要ホールで演奏している。このプロジェクトはロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールで「インターナショナル・ピアノ・シリーズ」の一環として行われた公演がもとになっており、10年に行われ好評を博した「アンジェラ・ヒューイットのバッハ・ブック」に続くプロジェクトとなっている。この「アンジェラ・ヒューイットのバッハ・ブック」では世界をリードする6人の作曲家による委嘱作品をウィグモア・ホールで世界初演した。またハイペリオン・レーベルからの卓越した録音は国際的な評価を得ており、数々の賞を受けている。10年の歳月をかけて取り組んだバッハの鍵盤楽器作品集は、「現代最高の栄光に輝く録音のひとつ」(ザ・サンデー・タイムズ)と評価されて広い支持層を獲得しているほか、「我々の時代の傑出したバッハ弾き」(ガーディアン紙)、「バッハの演奏法をピアノの上で確立するであろう音楽家」(ステレオファイル誌)との賞賛を得ている。録音はバッハのほかにもベートーヴェン、シューマン、メシアン、ラヴェル、ショパン、クープラン、ラモー、シャブリエと多岐に渡っており、近年はドビュッシーのソロ作品のほかハンヌ・リントゥ指揮ベルリン・ドイツ響とのシューマンの協奏曲をリリースしている。今後モーツァルトの協奏曲集とフォーレのソロ作品の録音が予定されている。06年のグラモフォン・アワード「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」受賞。また、00年カナダ政府よりカナダ勲章を、06年には女王誕生記念大英帝国勲章を受勲する。現在はロンドンとオタワ、そしてイタリアのウンブリア州にも居を構え、ウンブリアではトラジメーノ音楽祭の芸術監督を務めている。