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Concert  コンサート情報

林 美智子 Player Vol.420th
ベル・エポック
~パリを愛した芸術家達~

2012年925日(火) 19:00開演

全席指定 5,000

完売
2012年4月21日(土)

林 美智子(メゾ・ソプラノ)
河原忠之(ピアノ)
ゲスト:三浦一馬(バンドネオン)

歌う表現者としての林 美智子の変遷を追いかけるシリーズPlayerの第4回。コスモポリタンの寄港地パリ。そこに生きた作曲家と、そこに憧れた作曲家の美しい歌を集めたフランス風(ア・ラ・フランセーズ)のアンソロジー。19世紀末から20世紀初頭にかけての古き佳き時代”ベル・エポック”から、大戦の予兆が感じられる時期までの作品に、異端児“林 美智子”が意欲的に取り組みます。

 

MESSAGE

 

今回のPlayer Vol.4では『ベル・エポック〜パリを愛した芸術家達〜』と題し、パリにまつわる古き良き時代の、美しく、洒落た歌曲をお届け致します。ピアノの名手河原忠之さんに加え、バンドネオンの三浦一馬さんにもご出演頂き、サティの「ジュ・トゥ・ヴ」を共演。当時のパリのセピア色の雰囲気をたっぷりと薫らせて、美しい旋律、美しい詩…そしてどこか遊び心が漂う《ベル・エポック》の世界を皆様にお贈り致します。心をこめて。

――林 美智子

プログラム

ストラヴィンスキー:アヴェ・マリア                  
プーランク:歌曲集「月並み」より パリへの旅/ホテル
     :おまえはこんな風なのだ(ルイーズ・ドゥ・ヴィルモラン詩)
ポリーヌ・ヴィアルド:カディスの娘たち
          :アイ・リュリ (グザヴィエ・ドゥ・メストル詩)
ショーソン:ハチドリ
     :リラの花咲くころ
ドリーブ:カディスの娘たち

********** 休憩 **********

ドビュッシー:「みやびやかな宴1」
        ひそやかに/あやつり人形/月あかり
ラヴェル:イタリアの唄
アーン:星のない夜は
   :我が詩(うた)に翼ありせば
マスネ:エレジー
オーリック:ムーラン・ルージュ
サティ:ジュ・トゥ・ヴ ※バンドネオン・三浦一馬

プロフィール

林 美智子(メゾソプラノ)

東京音楽大学卒業。桐朋学園大学研究科を経て、新国立劇場オペラ研修所第1期修了後、文化庁派遣によりミュンヘンに留学。2003年「国際ミトロプーロス声楽コンクール2003」最高位入賞。第5回ホテルオークラ音楽賞受賞。その存在は早くから注目を集め、02年二期会『フィガロの結婚』ケルビーノで絶賛を博し、同役は06年の再演、07年新国立劇場公演でも演じて当り役としての評価を不動のものとする。他にも、03年、08年に演じた『ばらの騎士』オクタヴィアン、06年二期会『皇帝ティトの慈悲』セストでの華麗な演唱は話題を呼び、公演を成功に導いたばかりでなく、世界の歌劇場を席巻するG.クレイマー、A.ホモキ、P.コンヴィチュニーなどの名演出家たちより国際的評価を得た。09年には佐渡裕指揮『カルメン』で新たなカルメン像を創り成功を収め、その模様はNHKでも放映された。コンサートでも、C.ミョンフン、P.ヤルヴィ、故若杉 弘などの著名指揮者やN響など主要楽団と共演しており、最近ではS.カンブルラン指揮読売日響共演「愛と海の詩」(ショーソン)での繊細、且つ表情豊かな歌唱が記憶に新しい。また林 美智子自身を想定して書かれた「演劇的組歌曲『悲歌集』」(詞:林 望・曲:野平一郎)や、自ら作詞し野平一郎氏に作曲を委嘱した「夜~La Nuit」を披露するなど、意欲的な取り組みに挑んでいる。メディアにも数多く登場しており、「NHKニューイヤーオペラコンサート」には05年より連続して出演を重ねている。CDは、「赤と黒」「地球はマルイぜ~武満 徹:SONGS」に続き、本年2月には世紀末から20世紀初期に至るパリのエスプリを集め「ベル・エクサントリック~林 美智子ベル・エポック歌曲集」をリリース。二期会会員。

オフィシャルHP http://www.michikohayashi.com/


河原忠之(ピアノ)

国立音楽大学卒業。同大学大学院修了。1991年より渡伊。故アルド・プロッティのもとでオペラの研鑽を積み、93年帰国。年間ステージは100を超え、リサイタル等のピアニストとしてその幅広い音色、繊細な音楽表現には定評がある。2006年大阪城ホールにて大阪センチュリー交響楽団を指揮し、指揮者デビュー。08年NHKニューイヤーオペラコンサートにおいて、プッチーニの生の映像をバックにプッチーニのピアノ・ソロを演奏し、好評を博した。09年11月国立音楽大学音楽研究所公演プッチーニ『ラ・ロンディネ』にてオペラ指揮者デビュー、11年には同研究会公演マスカーニ「友人フリッツ」を指揮し、確実にこの分野でもキャリアを伸ばしている。10年自身が主宰するGruppo Kappa Opera旗揚げ公演「ヘンゼルとグレーテル」を行い、各方面からの高い評価を獲得。11年6月にはいずみホール(大阪)で行われたグルックの「オルフェオとエウリディーチェ」において指揮及びピアノを担当、絶賛を博した。現在、国立音楽大学及び大学院准教授。


(c)ビクターエンタテインメント(株)

三浦一馬(バンドネオン)

1990年東京生まれ。10歳でバンドネオンを始め、小松亮太に師事。2006年に別府アルゲリッチ音楽祭にてバンドネオン界の世界最高峰ネストル・マルコーニと出会い、その後自作CDの売り上げで渡航費を捻出してアルゼンチンに渡り、現在に至るまで師事する。08年10月イタリア・カステルフィダルド市で開催された第33回国際ピアソラコンクールで日本人初、史上最年少で準優勝を果たす。09、ビクターエンタテインメント(株)より「タンゴ・スイート」でCDデビュー。11年5月には別府アルゲリッチ音楽祭に出演し、マルタ・アルゲリッチやユーリー・バシュメットらと共演して大きな話題と絶賛を呼んだ。コンサート活動の傍ら、テレビ、ラジオ出演も多数。また、幅広いジャンルの楽曲を生み出し続けるヒット・メーカー、作曲家・ピアニストの松本俊明が作詞・作曲・原案を手がけた、NHKみんなのうた「エレファン」でバンドネオン演奏を担当(うた:手嶌 葵)。11年10~11月の2ヶ月間、NHK総合テレビ、Eテレほかで連日放送。セカンド・アルバム「ブエノスアイレスの四季」を11月にリリース。現在、若手実力派バンドネオン奏者として各方面から注目されている。

オフィシャルHP http://kazumamiura.com/