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Concert  コンサート情報

MAROワールド 番外編 by 篠崎“まろ”史紀
MAROとハンガリーの仲間たち

2011年117日(月) 19:00開演

全席指定 6,500

完売

篠崎史紀(ヴァイオリン)
セルメチ・ヤーノシュ(ヴァイオリン)
ホルヴァート・ティボール(ヴィオラ)
ガブラ・ジュラ(コントラバス)
ウクルシュ・オスカール(ツィンバロン)
豊永美恵(クラリネット)

招聘協力:北九州国際音楽祭
特別協力:HENRI LE ROUX

王子ホールが、“まろ”の愛称で親しまれているN響コンサートマスター、篠崎史紀と創る音楽の社交場“MAROワールド”で、今秋超スペシャルな番外編、MAROがハンガリーの仲間たちと繰り広げるジプシー音楽の夕べをお届けします。ハンガリーの至宝、天才ツィンバロン奏者ウクルシュ・オスカール、N響のゲスト・コンサートマスターにも招かれているセルメチ・ヤーノシュらと奏でる哀愁とロマン溢れる音楽。その音楽は、なるほどロマン派のヴァイオリン音楽の源流はハンガリーにあるのだなあと得心させられ、一方でハンガリーに行きつく華麗なる演奏家の系譜を思い出させるものなのです。そういえば、ハンガリアン達と完全に混ざり合って情熱的なヴァイオリンを演奏するMAROの師匠もその師匠も更にその師匠も……。考えるだけでわくわくしてきます。一夜限りの熱き共演、どうぞお聴き逃しなく。

プログラム

ブラームス:ハンガリー舞曲集より 第1番 ニ長調/第5番
フバイ:6つのハンガリー詩曲 Op.27より 第1番/第6番
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20
リスト:ハンガリー狂詩曲 第2番

******休憩*****

ヴェチェイ:悲しいワルツ
ツィンバロン ソロ曲
フバイ:“揺れるバラトン”
モンティ:チャールダーシュ
レメーニ・エデ:雷鳴のチャールダーシュ
       :飛べ 私のつばめ
以上予定

プロフィール

篠崎史紀(ヴァイオリン)

愛称 "まろ"。NHK交響楽団コンサートマスター。北九州市小倉出身。1963年、両親共にプロの幼児教育者の家に生まれ、3歳より父、篠崎永育にヴァイオリンの手ほどきを受ける。15歳の時に毎日学生音楽コンクール全国第1位。16歳で単身3ヶ月のザルツブルク夏期講習に参加。高校まで地元で過ごし卒業と同時に8年間に及ぶウィーン留学へ。師トーマス・クリスティアンの門戸を叩き、ウィーン市立音楽院に入学。翌年コンツェルト・ハウスでコンサート・デビューを飾り、その後ヨーロッパの主要なコンクールで数々の受賞を果たす。88年帰国後、群馬交響楽団、読売日本交響楽団のコンサートマスターを経、97年、34歳でNHK交響楽団のコンサートマスターに就任。以来、"N響の顔"として、ソリスト、室内楽奏者、指導者として、国内外で活躍中。96年より東京ジュニアオーケストラソサエティの音楽監督、2009年よりiiichikoグランシアタジュニアオーケストラの芸術監督を務める他、WHO評議会委員を務め、そのコンサートにも熱心に取り組んでいる。最新CDは、馥郁たる香りがするヴァイオリン小品集「薔薇の騎士」。ヴァイオリン・ピアノ楽譜集「MARO’s palette」(監修)、エッセイ「ルフトパウゼ ウィーンの風に吹かれて」が出版されている。現在、桐朋学園大学非常勤講師、昭和音楽大学客員教授。

セルメチ・ヤーノシュ(ヴァイオリン)

1953年、ルーマニアのクルージュ=ナポカの音楽一家に生まれる。5歳で初めてのステージを経験し、大学で学んだあと、ルーマニアのトゥルグ・ムレシュの交響楽団で数年間コンサートマスターを務める。また自ら結成したユーフォニア弦楽四重奏団で2つの国際最高賞を得ている。85年、家族とともにハンガリーに移住。翌年、ハンガリー国立交響楽団のコンサートマスターに就任。同年エーデル弦楽四重奏団の第1ヴァイオリンとして、2つの国際コンクール(エヴィアン、ミュンヘン)で受賞。世界中をツアーし、モーツァルト、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲をナクソスのために録音。後者は著名音楽雑誌「Proms」で高い評価を得た。87年から10年間、ハンガリー国立歌劇場管弦楽団の第1コンサートマスターを務めるとともに、ソリストとしても活躍。その後、フランスのミュルーズ交響楽団で特別客演ソロを務め、フランス・リヨン国立管弦楽団、オーストリア・フォアアルベルク交響楽団の客演コンサートマスターを務める。日本ではNHK交響楽団に招聘され、2007、09、10年に客演コンサートマスターを務めている。現在、ブダペスト祝祭管弦楽団のコンサートマスター。

ホルヴァート・ティボール(ヴィオラ)

1947年生まれ。現在100人のブダペスト・ジプシーオーケストラ首席ビオラ奏者として活躍。2010年11月北九州国際音楽祭へ招聘されNHK交響楽団コンサートマスター篠崎史紀と共にジプシープログラムに参加。

ガブラ・ジュラ(コントラバス)

1969年以来、ハンガリー共和国民族音楽最高楽団メンバーとして国内のホテル・レストランなどで演奏活動をしている。77年よりブダペスト舞踏楽団、84年より自衛隊民族音楽団として活動し、南アメリカ・カナダ・オーストラリア・日本・ヨーロッパ諸国の演奏旅行へ参加している。2010年11月北九州国際音楽祭へ招聘されNHK交響楽団コンサートマスター篠崎史紀と共にジプシープログラムに参加。現在100人のブダペスト・ジプシーオーケストラ首席コントラバス奏者として活躍。

ウクルシュ・オスカール(ツィンバロン)

1957年生まれ。ツインバロン奏者であった祖父より手ほどきを受ける。8歳でハンガリー国営テレビ民族音楽コンクール・ソリスト部門にて優勝を獲得。その後、文化庁推薦を受け弱冠10歳でバルトーク音楽高校へ進学し、卒業後、ブダペスト民族音楽団・ハンガリー国立民俗音楽団のメンバーとなる。74年にはエリザベス女王II世誕生記念コンサートへ招待演奏を受け大絶賛を浴び『ツィンバロン版リスト・フェレンツ』と称された。15歳よりハンガリー国営ラジオ・国営テレビの正式契約ソリストになる。現在、100人のブダペスト・ジプシーオーケストラ・ソロツィンバロン奏者として活動している傍ら、世界各国よりソリストとして招聘を受け、ベルリンフィルハーモニーオーケストラ・オスロ交響楽団・ロサンゼルス交響楽団・アムステルダム・コンチェルトヘヴォー・ハリウッドなどで共演し、2006年ブダペスト祝祭管弦楽団と共にゼリゼ劇場、09年ニューヨーク・カーネギーホールで公演し大成功を収めている。01年ハンガリー共和国より文化金勲章を受章する。10年11月北九州国際音楽祭へ招聘されNHK交響楽団コンサートマスター篠崎史紀と共にジプシープログラムに参加。11年5月ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団へ再度招聘され、12年2月ワシントン・ナショナル交響楽団への招聘が決定している。

豊永美恵(クラリネット)

2002年からハンガリー国立F.リスト音楽院に留学。03~04年ハンガリー政府給費留学生、平成18年度文化庁新進芸術家海外研修員。04年リスト音楽院リサイタルでF.ヒダシュのクラリネットソナタを世界初演し本格的なソロ活動を始める。07年ブダペスト春の音楽祭、09年都民芸術フェスティヴァル、日本演奏家連盟主催「演連コンサート」、越のルビー音楽祭2010、北九州国際音楽祭2010などへ出演の他、実力ある演奏家に贈られる岩城宏之音楽賞2009受賞。文化庁主催「明日を担う音楽家たち2011」では、F.ヒダシュの「クラリネット協奏曲センプリーチェ」を日本初演するなど、積極的にハンガリーの作品を取り上げ、日本とハンガリー音楽界の橋渡し的役割を務めており、とりわけハンガリーの作曲家や演奏家から信頼が厚い。東京ジュニアオーケストラソサエティ(篠崎史紀主宰)クラリネット準講師。