ojihall


Concert  コンサート情報

清水直子

2007年119日(金) 19:00開演

全席指定 5,000

清水直子(ヴィオラ)
オズガー・アイディン(ピアノ)

清水直子がミュンヘン国際音楽コンクールで快挙を成して以来およそ10年。現在彼女はベルリン・フィルの首席ヴィオラ奏者として活躍中ですが、その 姿は私たちに喜びと勇気をもたらしてくれます。男女ともに猛者ぞろいの世界最高峰のオーケストラの中で、自然体でさり気なくいるということはそうたやすい ことではないでしょう。時々ブラウン管の中で会う彼女は、生き生きと楽しそうに演奏していて、その生き方と同じく凛としています。今回のリサイタルでは、 最近少し明かりが見えた気がして嬉しいと自ら語る「おとぎの絵本」と、ヴィオラによるフランクのソナタが楽しみです。ヴィオラという楽器の魅力を多くの人 と分かち合うことを喜びとしている清水直子。夫であるオズガー・アイディンと大事に練り上げた演奏を聴かせてくれることでしょう。

 

MESSAGE


久しぶりに日本で、しかも王子ホールという室内楽に理想の環境でリサイタルを開かせていただけることとなり、主人ともども1月が来るのを心待ちに致して おります。
プログラムは、これまでにも取り上げ、年月とともに演奏の変化を本人達も楽しんでいる前半2曲(バッハ&シューマン)と、前からずっと気になっ ていた今回初挑戦、フランクのソナタです。
細く長く続けていければと願っている私達のデュオ、今の時点で出来る限り納得のいく演奏をお届けできればと、また、皆様とともに名曲の喜びを分かち合え る大切な時間が持てますよう願っております。

――2006年11月 清水直子

プログラム

J.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ 第1番 ト長調 BWV 1027
シューマン:おとぎの絵本 Op.113

********** 休憩 **********

フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調

プロフィール

清水直子(ヴィオラ)

桐朋学園大学でヴァイオリンを広瀬悦子、江藤俊哉に、ヴィオラを岡田伸夫に師事。1993年ヴィオラに転科し研究科修了。 94年よりドイツ・デトモルト音楽大学で今井信子に師事。97年ミュンヘン国際音楽コンクール・ヴィオラ部門にて、ユーリー・バシュメット以来21年ぶり の第1位を受賞し注目を浴びる。その他、95年マルクノイキルヘン国際コンクール優勝。96年ジュネーヴ国際音楽コンクール最高位(1位なし2位)、併せ てオーチャードホールアワード受賞。98年、ヤング・コンサート・アーティスツの国際オーディションに第1位で合格、同時に数々の賞を受ける。94年タングルウッド音楽祭参加、C.D.ジャクソンアワード受賞。95~98年マールボロ音楽祭参加、グァルネリ・カルテット、ジュリアード・カル テット、ボザール・トリオのメンバー等と共演。97、99、2000年とマールボロ音楽祭米国ツアーにも参加している。96年オーチャードホール「未来の巨匠コンサート」に出演以後、日本の主要なオーケストラをはじめ、スイス・ロマンド管弦楽団、バイエルン放送交響楽 団、南ドイツ放送交響楽団、フランクフルト市立歌劇場管弦楽団などと共演を重ねている。98年大阪文化祭賞受賞。99年にはニューヨーク、ワシントンDC にてデビューリサイタル、2000年にはニューヨークにてコンチェルトデビューを果したほか、ヨーロッパ各地でコンサートを行っており、01年2月よりベ ルリン・フィルハーモニー管弦楽団、首席ヴィオラ奏者を務めている。日本でもベルリン・フィル八重奏団や国内外オーケストラとの共演で毎回絶賛を博しており、05年には『ヴィオラ・スペース』への参加、ライナー・クスマ ウルとの共演、ミハイル・プレトニョフ指揮、東京フィルとの共演でプレトニョフ作曲のヴィオラ協奏曲日本初演を果たす。06年1月に毎日放送『情熱大陸』 で取り上げられ大きな反響を呼ぶ。07年は1月にリサイタル・ツアーのほか仙台フィルとの『イタリアのハロルド』、7月に紀尾井シンフォニエッタとの共演 が予定されている。

オズガー・アイディン(ピアノ)

アメリカ生まれ。トルコのアンカラ音楽院卒業後、給費留学生としてロンドン王立音楽院に留学。その後、ドイツ政府の奨学金 を受けハノーファー音楽大学で研鑽を積む。1997年ミュンヘン国際音楽コンクール・ピアノ部門にて、最高位受賞の他、クリーブランド国際ピアノ・コン クール等で数々の賞に輝く。バイエルン放送交響楽団、ロンドンBBC交響楽団などと共演。ザルツブルク音楽祭、ラインガウ音楽祭に出演するなどヨーロッパ を中心に活躍の場を広げている。2005年には『ヴィオラ・スペース』に参加した。

オフィシャルHP http://www.ozguraydin.com