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Concert  コンサート情報

キャロリン・サンプソン
~花に寄せて~

2017年126日(水) 19:00開演 全席指定 6,500

完売
2017年7月22日(土)

キャロリン・サンプソン(ソプラノ)
ジョセフ・ミドルトン(ピアノ)

イギリスの気品ある名花、キャロリン・サンプソンの日本初リサイタル。完璧なコロラットゥーラのテクニックと豊かに伸びる輝かしい声で、デビュー以来教会音楽からオペラまで幅広く活躍し、聴衆を魅了しています。バッハ・コレギウム・ジャパンのソリストとして来日しており、既にその魅力をご存知の方もいらっしゃるでしょう。一方で彼女にとって大切なのが歌曲の世界。上質な語りを聞いているかのような自然な歌いまわしに、かのデイム・フェリシティ・ロットを思い起こすことも。キャロリン・サンプソンが香しい声でお贈りする、ばらや花々、植物にまつわる歌の花束に、25周年の感謝の気持ちを託します。

 

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プログラム

<さまざまなばらに寄せて>
パーセル:バラの花よりも甘く
シューマン:私のバラ Op.90-2 (6つの詩とレクイエムより )
     :ばらよ ばらよ Op.89-6 (フォン・デア・ノインの6つの詩より )
クィルター:ダマスクのばら(7つのエリザベス朝抒情詩 Op.12より)
ブリテン:ナイチンゲールとばら
グノー:ばらの咲く頃
フォーレ:イスファハーンのばら Op.39-4

<R.シュトラウスの初々しい花たち>
R.シュトラウス:ばらの花環 Op.36-1 (4つの歌より)
       :乙女の花 Op.22
        1.矢車菊 2.けしの花 3.木づた 4.すいれん

********** 休憩 **********

<花々のおしゃべり>
シューベルト:花の言葉 Op.173-5, D519
      :森で Op.56-3, D738
シューマン:ジャスミンの茂み Op.27-4(リートと歌 第1集より)
     :献身の花 Op83-2(3つの歌より)
     :松雪草 Op79-26 (子供のためのアルバムより)

<フランスの花束>
プーランク:花 Fp101-6
フォーレ:蝶と花 Op.1-1
    :捨てられた花 Op.39-2
アーン:捧げもの
ドビュッシー:花 L90-3
ブーランジェ:去年咲いていたリラの花は
シャブリエ:ありったけの花

プロフィール

(c)Marco Borggreve

キャロリン・サンプソン(ソプラノ)

コンサートとオペラの両面で才能を発揮しているキャロリン・サンプソンは、イギリス、ヨーロッパ、アメリカで輝かしい成功を収めている。イングリッシュ・ナショナル・オペラでは、「セメレ」のタイトルロールや「魔笛」のパミーナの役を演じ、グラインドボーン音楽祭にはパーセルの「妖精の女王」等様々な役で出演しDVDにも収録される。パリオペラ座、モンペリエ歌劇場、ライン歌劇場等に登場する一方、ボストン古楽祭ではリュリ「プシュケ」のタイトルロールを演じ、これはCDでも発売され2008年のグラミー賞にノミネートされる。イギリスでは、数え切れないくらいの演奏会に出演、BBCプロムスにはレギュラーで登場し、またジ・エイジ・オブ・エンライトメント、イングリッシュ・コンソート、バッハ・コレギウム・ジャパン、ザ・シックスティーン等と頻繁に共演。ヨーロッパでは、ロイヤル・コンセルトヘボウ、フライブルク・バロック管、バイエルン放送響、ライプツィッヒ・ゲバントハウス管、ウィーン響等と共演。アメリカでは、サンフランシスコ響、ボストン響等と共演し、モーストリー・モーツァルト音楽祭にはレギュラーのゲストとして招待されている。13年、カーネギーホール(ワイルホール)にリサイタル・デビュー。これまでイヴォール・ボルトン、フィリップ・ヘレヴェッヘ、トレヴァーピノック、リッカルド・シャイー、ウィリアム・クリスティら著名指揮者と共演。非常に有能なリサイタリストとして、ウィグモアホールに定期的に出演、またサント音楽祭とオールドバラ音楽祭、アムステルダム・コンセルトヘボウで数多くリサイタルを行う。最近ではピアニストのジョゼフ・ミドルトンとパートナーシップを組み、歌曲のデビューCD「フルール」はジョセフと録音、パーセルからブリテンまでの作曲による作品集で、15年グラモフォン・アワードのソロ・ヴォーカル部門でノミネートされる。ハイペリオンに録音したキングス・コンソートとのいくつかのCDの中で、モーツァルト「エクスターテ・ユブラーテ」は、英BBCミュージックマガジン誌で「レコード・オブ・ザ・マンス」に選出され、ECHO賞を受賞。最新の録音「フランス・バロック・ディーヴァ」は、15年グラモフォン・アワードのリサイタル部門で栄冠を勝ち取った。最近のハイライトは、ヤニック・ネゼ=セギャン指揮フィラデルフィア管にデビュー、イヴォンヌ・ボルトン指揮コンチェルト・ケルンと「セメレ」を共演、16年BBCプロムスの2公演(イラン・ヴォルコフ指揮BBCスコティッシュ管とモーツァルトのハ短調ミサ、イエスティン・デイヴィスとのデュオ・プログラム)、イングリッシュ・コンソートとのツアー、ニューヨーク・リンカーンセンター、サンフランシスコ、ウィグモアホールや日本でのコンサートが予定されている。


(c)Sussie Ahlburg

ジョセフ・ミドルトン(ピアノ)

ピアニスト、ジョゼフ・ミドルトンは歌曲伴奏者として、また室内楽奏者として高く評価されている。英BBCミュージックマガジンで、「歌曲の世界では輝かしいスターの一人」と表現され、また英タイムス紙では「新世代の精鋭」と称賛されている。これまで、イアン・ボストリッジ、デイム・フェリシティ・ロット、マーク・パドモア、キャロリン・サンプソン等国際的に名声を確立した歌手とリサイタルを行っている。ウィグモアホール、ロイヤル・オペラハウス、ロイヤル・フェスティヴァルホール、ウィーンのコンツェルトハウス、アムステルダム・コンセルトヘボー等著名会場で演奏会を行っている。キャロリン・サンプソンと録音した「フルール」は、高く評価され、英グラモフォン誌でエディター・チョイスに選ばれる。グロスター州生まれ、バーミンガム大学で哲学修士を卒業。ウィグモアホールの国際歌曲の伴奏賞、キャスリン・フェリアー賞、ジェフリー・パーソン賞等を受賞。ドイツでは、国際シューベルトコンクール・リート・デュオで“ベスト・リート・ピアニスト賞”受賞。2014年、イギリスで芸術歌曲の分野でもっとも情熱があり、将来にわたって影響力のある音楽祭の一つである“リーズ・リーダー”のディレクターに任命された。