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Concert  コンサート情報

イアン・ボストリッジ

2014年410日(木) 19:00開演
全席指定 10,000円

完売
2014年1月25日(土)発売

(c)Ben Ealovega

イアン・ボストリッジ(テノール)
ジュリアス・ドレイク(ピアノ)

イギリスの名テノール、イアン・ボストリッジが盟友ジュリアス・ドレイクと共におおくりするブリテンとヴォルフの歌曲集。ブリテンのミケランジェロのソネットは、永久の盟友であった名テノール、ピーター・ピアーズのために作曲した最初の曲。イタリア語で歌われる様々な愛の心情が時に妖しく、時にユーモラス。ヘルダーリン断章は、若い詩人の心の叫びが聞こえるような力強く、また幻想的な音楽。そして、私たちひとり一人の個と向き合うようなよりドラマチックかつインティメイトなヴォルフの歌曲集からメーリケとゲーテの作品を。創作のためにストイックなまでの生涯をおくった19世紀ドイツ・リートの頂点に立つヴォルフ、20世紀イギリス音楽界に大きな足跡を残したブリテン。詩と音楽が密接に呼応する劇的な歌曲の世界へボストリッジが誘います。

プログラム

ヴォルフ: ゲーテ歌曲集
     51. 人間性の限界
     50. ガニュメデス
     16. ぶしつけで楽しく 1&2
     13. 良い夫と良い妻
     11. ねずみをとる男

ブリテン: ミケランジェロの7つのソネット Op. 22
     1.あたかもペンとインクで記したように(ソネット第16番)
     2.ああ、なぜ私は涙を流し(ソネット第31番)
     3.おまえの美しい目によってやさしい光を見る(ソネット第30番)
     4.私が思うにおまえも(ソネット第55番)
     5.私の眼に返して、おお流れのそばの泉よ、流れよ(ソネット第38番)
     6.もし愛が純潔であるならば(ソネット第32番)
     7.美しい魂よ(ソネット第24番)

********** 休憩 **********

ブリテン: 6つのヘルダーリン断章 Op. 61
     1.人類の賛同
     2.故郷
     3.ソクラテスとアルキビアデス
     4.若者
     5.人生のなかば
     6.人生の輪郭

ヴォルフ: メーリケ歌曲集
     1. 希望の復活
     2. 希望と蜂蜜
     9. つきることのない愛
     13. 春に
     33-34. ペレグリーナ 1&2
     53. 別れ

プロフィール

(c)Ben Ealovega

イアン・ボストリッジ(テノール)

世界を股にかけてキャリアを展開させるイアン・ボストリッジは、カーネギー・ホールのメインステージやミラノ・スカラ座など世界各地でリサイタルを行うほか、ザルツブルク、エディンバラなどの主要な音楽祭に出演している。これまでにウィーン・コンツェルトハウスや、シューベルティアーデ・シュヴァルツェンベルクのレジデント・アーティストとしても活躍。オペラでは、イングリッシュ・ナショナル・オペラで『魔笛』のタミーノ、バイエルン国立歌劇場で『ポッペアの戴冠』の皇帝ネロ、ウィーン国立歌劇場で『ドン・ジョヴァンニ』のドン・オッターヴィオを演じるなど、数多くの劇場に登場し絶賛されている。これまでにベルリン・フィル、ウィーン・フィル、シカゴ響、ボストン響、ロンドン響、ロンドン・フィル、BBC響、ロッテルダム・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ニューヨーク・フィル、ロサンゼルス・フィル等と共演。指揮者ではサー・サイモン・ラトル、サー・コリン・デイヴィス、サー・アンドリュー・デイヴィス、小澤征爾、アントニオ・パッパーノ、リッカルド・ムーティ、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、ダニエル・バレンボイム、ダニエル・ハーディング、ドナルド・ラニクルズ等と共演している。録音の分野でも、グラモフォン賞をはじめ数多くの賞を獲得し、グラミー賞には計12回ノミネートされている。2013年春には、アントニオ・パッパーノとの共演で録音したブリテンの『歌曲集』をEMIよりリリースした。オックスフォード大学コーパス・クリスティ・カレッジで歴史学の博士課程を修了、名誉学士を授与され、セント・アンドリュース大学の名誉音楽博士、オックスフォード大学セント・ジョンズ・カレッジの名誉学士の称号を授与された。2004年には大英帝国勲章のひとつであるCBE勲章を受勲。11年にはFaber&Faber社より「A Singer’s Notebook」が出版された。


(c)Sim Canetty-Clarke

ジュリアス・ドレイク(ピアノ)

ロンドン生れ。室内楽のスペシャリストとして、世界の多くの一流声楽家、器楽奏者と共演している。近年はオールドバラ、エディンバラ、ミュンヘン、ザルツブルク、シューベルティアーデ、タングルウッド音楽祭に登場し、ニューヨークのカーネギーホール、リンカーンセンター、アムステルダム・コンセルトヘボウ、パリのシャトレ劇場、ウィーンのムジークフェライン、コンツェルトハウスなどで演奏している。ロンドン王立音楽院の教授を務めるほか、定期的にマスタークラスも開催ており、2009年にはリーズ国際ピアノ・コンクールの審査員を務めた。多くの著名演奏家とアルバムを録音しており、イアン・ボストリッジとはシューマンの歌曲集、2枚のシューベルト歌曲集、ヘンツェの「アラビアの歌」、ブリテンの「カンティクル」「英国歌曲集」、そしてフォーレの「優しい歌」(ベルチャ弦楽四重奏団が共演)がある。