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Concert  コンサート情報

MAROワールド Vol.1820th
“シューベルト Part.Ⅱ” by 篠崎“まろ”史紀 

2012年928日(金) 19:00開演

全席指定 6,500

完売
2012年4月21日(土)

篠崎史紀(ヴァイオリン)
鈴木 学(ヴィオラ)
横坂 源(チェロ)
吉田 秀(コントラバス)
迫 昭嘉(ピアノ)

特別協力:株式会社 ヨックモック

王子ホールが、“まろ”の愛称で親しまれているN響コンサートマスター、篠崎史紀と創る音楽の社交場、“MAROワールド”。毎回ひとりの作曲家をテーマにして“まろ”が楽しいひとときをお贈りするシリーズ第18回は、シューベルトPart.Ⅱ。“MAROワールド”は2004年3月にシューベルトの弦楽三重奏曲と弦楽五重奏曲でスタートしました。ウィーンで青春時代を過ごした“まろ”にとってシューベルトは格別な思い入れがある作曲家です。8年ぶりのシューベルトとの邂逅では、今も続く想いを込めてソナチネ全曲と「ます」の名曲プログラムをお届けします。

プログラム

シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ ニ長調 Op.137-1, D384
       :ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ イ短調 Op.137-2, D385
       :ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ ト短調 Op.137-3, D408 

********** 休憩 **********

       :ピアノ五重奏曲 イ長調 「ます」 Op.114, D667

プロフィール

篠崎史紀(ヴァイオリン)

愛称 "まろ"。NHK交響楽団コンサートマスター。北九州市小倉出身。1963年、両親共にプロの幼児教育者の家に生まれ、3歳より父、篠崎永育にヴァイオリンの手ほどきを受ける。15歳の時に毎日学生音楽コンクール全国第1位。16歳で単身3ヶ月のザルツブルク夏期講習に参加。高校まで地元で過ごし卒業と同時に8年間に及ぶウィーン留学へ。師トーマス・クリスティアンの門戸を叩き、ウィーン市立音楽院に入学。翌年コンツェルト・ハウスでコンサート・デビューを飾り、その後ヨーロッパの主要なコンクールで数々の受賞を果たす。88年帰国後、群馬交響楽団、読売日本交響楽団のコンサートマスターを経、97年、34歳でNHK交響楽団のコンサートマスターに就任。以来、"N響の顔"として、ソリスト、室内楽奏者、指導者として、国内外で活躍中。96年より東京ジュニアオーケストラソサエティの音楽監督、2009年よりiiichikoグランシアタジュニアオーケストラの芸術監督を務める他、WHO評議会委員を務め、そのコンサートにも熱心に取り組んでいる。最新CDは、馥郁たる香りがするヴァイオリン小品集「薔薇の騎士」。ヴァイオリン・ピアノ楽譜集「MARO’s Palette」(監修)、エッセイ「ルフトパウゼ ウィーンの風に吹かれて」が出版されている。現在、桐朋学園大学非常勤講師、昭和音楽大学客員教授。

鈴木 学(ヴィオラ)

桐朋学園大学音楽学部(ヴァイオリン)卒業。同大学研究科(ヴィオラ)修了後、ハンブルク国立音楽大学に留学。1993年オーストリアのリンツ・ブルックナー管弦楽団に首席ヴィオラ奏者として入団。同オーケストラとはソリストとしても共演。2004年4月に帰国し、東京都交響楽団の首席ヴィオラ奏者に就任。サイトウキネンフェスティバル等国内外の数々の音楽祭に招かれている。室内楽ではムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、ペーター・ルーカス・グラフらと共演。ソリストとしては東京都交響楽団、マインツ室内管弦楽団等多数のオーケストラと共演。オーバーオーストリア弦楽協会アカデミー、ミュージック・マスターズ・コース・ジャパン等にて後進の指導にもあたる。

横坂 源(チェロ)

桐朋学園女子高等学校(男女共学)を卒業後、ソリストディプロマ・コースを経て、現在シュトゥットガルト国立音楽大学に在学。鷲尾勝郎、毛利伯郎、ジャン=ギアン・ケラスに師事。ダヴィド・ゲリンガス、ジャン・ワンなどのマスタークラスを受ける。2002年全日本ビバホール・チェロコンクールにおいて最年少第1位(15歳)を受賞。その後、第15回出光音楽賞、第7回齋藤秀雄メモリアル基金賞を受賞し、10年第59回ミュンヘン国際音楽コンクールのチェロ部門で第2位及びブッシュ賞を受賞。05年夏、ピエール・ブーレーズが芸術監督を務めるツェルン・フェスティバル・アカデミーに参加。内外の主要なオーケストラとの共演の他、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」「東京の夏音楽祭」「宮崎音楽祭」「軽井沢八月祭」等の音楽祭に参加、テレビやラジオにも頻繁に出演するなど、最も幅広い演奏活動を展開するチェリストの一人である。サントリー株式会社所有の1710年Pietro Giacomo Rogeri製作のチェロを貸与されている。

吉田 秀(コントラバス)

14歳よりコントラバスを学び、京都市立堀川高校音楽科を経て、1986年東京芸術大学音楽学部を卒業。同大学管弦楽研究部首席コントラバス奏者を経て、91年NHK交響楽団に入団。アール・レスピラン、オイロス・アンサンブル、イシハラリリックアンサンブルのメンバーとしても活動。霧島国際音楽祭、宮崎国際室内楽音楽祭などの音楽祭に参加。室内楽の分野ではヴォルフガンク・サヴァリッシュ、ヤン・パネンカ、マリア・ジョアン・ピリス、ジャン・マルク・ルイサダ、オーギュスタン・デュメイ、ライナー・キュッヒル、ピンカス・ズッカーマン、カルミナ弦楽四重奏団、ベルリンフィルピアノ四重奏団、ターリッヒ弦楽四重奏団、メロス弦楽四重奏団などと共演。京都市立芸術大学、東京音楽大学で後進の指導にあたる。西出昌弘、故江口朝彦に師事。

迫 昭嘉(ピアノ)

東京藝術大学大学院修了後ドイツ政府給費留学生としてミュンヘン国立音楽大学マスタークラスでクラウス・シルデに師事。1980年に第35回ジュネーヴ国際コンクール最高位(1位なしの2位)、83年スペインの第27回ハエン国際コンクール第1位並びにスペイン音楽賞を受賞。84年から98年にはイタリア、ミラノに在住、イタリア国内をはじめ、ドイツ、スイス、スペイン、チェコ・スロヴァキアなどヨーロッパ各地でコンサートを行い、明快な音のつくりと歯切れのよいリズム感、自然に息づく音楽性が高く評価されている。2001年にはデビュー20周年を記念して、1月~12月に神戸新聞松方ホールで、さらに同年11月~03年9月にかけて、東京・第一生命ホールでも『ベートーヴェン:ピアノソナタ全曲チクルス』(全8回)を行い、新聞・雑誌等各方面で話題と反響を呼んだ。また神戸でのチクルスは『迫 昭嘉:ベートーヴェン:ピアノソナタ全集』としてリリース。全てのディスクがレコード芸術誌特選盤・推薦盤に輝くなど極めて高い称賛を得た。現在、東京藝術大学教授、東京音楽大学非常勤講師として後進の指導にも当たっている。