ojihall


Concert  コンサート情報

林 美智子 Player Vol.3
~語り継ぐうた~

2012年131日(火) 19:00開演

全席指定 5,000
当公演は2011年3月31日に東日本大震災の影響で中止となりましたコンサートの振替公演です。

完売
2011年9月24日(土)10:00発売

(c)Kohei Take

林 美智子(メゾ・ソプラノ)
加藤昌則(ピアノ)
白井 篤(ヴァイオリン)
水谷 晃(ヴァイオリン)
佐々木 亮(ヴィオラ)
海野幹雄(チェロ)

舞台の一瞬一瞬を生きる彼や彼女たちに息吹を与え、みずみずしく蘇らせる林美智子の歌う表現者としての変遷を追いかけるシリーズ「Player」第3回は、20世紀の作曲家・武満 徹と21世紀の作曲家・加藤昌則の作品をとりあげます。

 

MESSAGE

 

震災で被害を受けられました皆様に心よりお見舞い申し上げます。この度延期となっておりましたPlayer Vol. 3 〜語り継ぐうた〜 をお届けさせて頂く時がやってまいりました。震災後、皆様それぞれの立場で、心に大きな痛みを受けられた事と思います。この〜語り継ぐうた〜は、もしかしたら震災後の今だからこそ、皆様と近しく心触れ合って共感し合えるプログラムかもしれません。武満作品を現代の眼差しで描きだし、編曲なさっている野平一郎、多美御夫妻の作品をはじめ、またその時代を反映しながら、未来に希望を託して新たに生み出す加藤昌則さんの作品の中には、まさに今、皆様の胸にとめていただきたい沢山のメッセージが込められています。会場で皆様と心一つになれる時を心待ちにしております。

――林 美智子

プログラム

武満 徹:小さな空/昨日のしみ/うたうだけ/見えないこども/ぽつねん
    ワルツ/三月のうた/○(マル)と△(三角)の歌/雪/MI・YO・TA

********** 休憩 **********

武満 徹:小さな部屋で/素晴らしい悪女/死んだ男の残したものは
加藤昌則:SANCTA MARIA/女が頬づえをつく時/春の日/旅のこころ/夕方の三十分

プロフィール

林 美智子(メゾソプラノ)

東京音楽大学卒業。桐朋学園大学研究科、及び新国立劇場オペラ研修所第1期修了。文化庁派遣によりミュンヘンに留学。2003年「国際ミトロプーロス声楽コンクール」にて最高位入賞し、アテネの野外劇場でのオペラ「エウメニデス」(世界初演/アテネ五輪文化事業)に出演。第5回ホテルオークラ音楽賞受賞。その存在は早くから注目を集め、02年二期会「フィガロの結婚」(宮本亜門演出)ケルビーノで絶賛を博し、同役は06年再演、及び07年の新国立劇場公演でも演じて当り役としての評価を不動のものとする。他にも03年、08年に演じた「ばらの騎士」オクタヴィアン、06年二期会「皇帝ティトの慈悲」セストでの華麗な演唱は話題を呼び、公演を成功に導いたばかりでなく、世界の歌劇場を席巻するG.クレイマー、A.ホモキ、P.コンヴィチュニーなどの名演出家たちより国際的評価を得た。09年には佐渡 裕指揮「カルメン」では新たなカルメン像を創り絶賛を浴び、その模様はNHKでも放映された。コンサートでもC.ミョンフン、P.ヤルヴィ、故若杉 弘などの著名指揮者や、N響、読売日響など主要楽団と共演しており、絶賛を博している。また、林 美智子自身を想定して書かれた林 望作詞・野平一郎作曲「演劇的組歌曲『悲歌集』」や自ら作詞し野平一郎に作曲を委嘱した「夜~La Nuit」を披露するなど、意欲的な取り組みに挑んでいる。メディアにも数多く登場しており、「NHKニューイヤーオペラコンサート」は6年連続の登場。CDは「赤と黒」、「地球はマルイぜ~武満 徹:SONGS~」(ビクター)をリリース。21世紀の声楽界を担うメゾ・ソプラノとして、更なる飛躍に大きな期待が寄せられている。二期会会員。

オフィシャルHP http://www.michikohayashi.com/


(c)西田 航

加藤昌則(ピアノ)

東京藝術大学作曲科首席卒業、同大学大学院修了。作曲家としての活躍は目覚ましく、いわゆる「現代音楽」とは全く異なる視点で書かれた、美しく斬新な抒情性に満ちた作品は、多くの愛好者を得ている。2005年「スロヴァキアン・ラプソディ」を作曲、スロヴァキア・フィル東京公演で初演された。同作品は金聖響指揮、東京交響楽団の演奏でエイベックスクラシックスで録音された。また、09年3月、ブラティスラヴァでも演奏され満場の喝采を受けた。06年オペラ「ヤマタノオロチ」を発表、日経新聞紙上などで絶賛される。また、07年神奈川フィル定期演奏会で委嘱作品「刻の里標石」が初演された(東京オペラシティの10周年ガラ公演にて再演)。ピアニストとしても元々定評があったが、近年さらにその評価を高めている。リサイタルのみならず、室内楽、伴奏など幅広く演奏活動を行っており、共演者としての指名を様々な楽器の奏者から受けている。

オフィシャルHP http://www.masanori-music.com

白井 篤(ヴァイオリン)

NHK交響楽団第2ヴァイオリンフォアシュピーラー。朋学園大学卒業。1996年、イタリア・シエナのキジアーナ音楽院夏期セミナーに参加、全額奨学金及びディブロマを取得。第16回霧島国際音楽祭にて奨励賞受賞。99年、NHK交響楽団に入団。アフィニス文化財団平成15年度海外研修員としてオーストリア/ウィーン市立音楽院教授 アレキサンダー・アレンコフの元へ留学。現在、クァルテット リゾナンツァ1st Violin、ストリングアンサンブル「Vega」メンバー。

水谷 晃(ヴァイオリン)

桐朋学園大学を首席で卒業。在学中Verus String Quartet を結成し、松尾学術振興財団より助成を受ける。第57回ミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門で第3位入賞。現在、いわきアリオス アーティスト・イン・レジデンス、ヴィルタス・クヮルテットのメンバー、群馬交響楽団コンサートマスターとして活動するほか、トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズやサイトウ・キネン・オーケストラなどにも参加している。これまでにヴァイオリンを小林健次、室内楽を原田幸一郎・毛利伯郎と東京クヮルテットに師事。

佐々木 亮(ヴィオラ)

NHK交響楽団首席奏者。東京藝術大学卒業。安宅賞受賞。1991年、現音室内楽コンクール第1位、「朝日現音賞」受賞。92年、東京国際室内楽コンクール(民音)第2位、「ルフトハンザ賞」受賞。同年秋より、ニューヨーク、ジュリアード音楽院に奨学生として入学。アスペン音楽祭、マルボロ音楽祭に参加。卒業後、ソロ、室内楽奏者として全米各地にて活動。これまでに内田光子、ヒラリー・ハーン、ナージャ・サレルノ=ソネンバーグ、リン・ハレル等と共演。現在東京藝大にて後進の指導にもあたっている。

海野幹雄(チェロ)

桐朋学園ディプロマコース修了。第20回霧島国際音楽祭特別奨励賞、第12回全日本ソリストコンテスト優勝等、数々の賞を受賞。ソロや室内楽の他、山響、東京シティ・フィル、関西フィル等に首席として客演。2008年には東京文化会館、09年には王子ホールにてリサイタルを開催、好評を博した。室内オーケストラARCUS、トウキョウ・モーツァルト・プレイヤーズメンバー。平成22~23年度公共ホール音楽活性化事業(財団法人地域創造主催事業『おんかつ』)登録アーティスト。