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Concert  コンサート情報

創立40周年記念コンサート

東京クヮルテットの室内楽 Vol.4
Journey 旅

2010年

218日(木) 19:00開演

219日(金) 19:00開演

220日(土) 15:00開演

全席指定 各日6,000円  3公演セット券16,500円(王子ホールチケットセンターのみ取扱い)

マーティン・ビーヴァー(第1ヴァイオリン)
池田菊衛(第2ヴァイオリン)
磯村和英(ヴィオラ)
クライヴ・グリーンスミス(チェロ)
2/20ゲスト:石坂団十郎(チェロ)

東京クヮルテットの過去・現在・未来

 

2009年、彼らは40周年を迎えるます。当ホールでは07年よりシリーズ「東京クヮルテットの室内楽」をスタート、メンバーと共に毎回プランニングを重ねて来ました。そして今回、創立40周年を記念し、「Journey旅」と題した3日間の公演をお届けします。この記念コンサートは、聴衆の皆さまも巻き込んで、パイオニアとしての過去に囚われず今の東京クヮルテットの素晴らしさ、これからの可能性を存分に提示し、次の10年に繋げるものになるでしょう。第1日は1969年、デビュー・プログラムを現在のメンバーが再現します。第2日は、聴衆の皆さまと一緒に作るコンサート。15曲からアンケートを募り、途中経過をネットでお知らせしつつ決定します。まさに現在の彼らだからこそできること。第3日は、東京クヮルテットが今、演奏したいプログラム。ここには彼らのこれからのメッセージも込められています。2曲目のアウエルバッハは、30代後半のロシア出身。ジュリアードを卒業し、ドイツで高い評価を得、現在ニューヨークとハンブルクを行き来している気鋭の女性作曲家です。また、シューベルトの五重奏曲では大器の若手チェリスト石坂団十郎をゲストに迎え共演します。

プログラム

〈第1日〉~Departure 旅立ち~

ベルク:弦楽四重奏曲 Op.3
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第10番 変ホ長調 Op.74 「ハープ」
バルトーク:弦楽四重奏曲 第1番 Op.7 Sz.40

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〈第2日〉~Transit 現在地~

プログラム候補曲。2009年2月のコンサート時よりリクエストを受けつけています。
( )内の星印が現在のおおよその得票率です。

ハイドン:弦楽四重奏曲 第77番 ハ長調 Op.76-3,Hob.Ⅲ-77 「皇帝」 (★★★)
ハイドン:弦楽四重奏曲 第78番 変ロ長調 Op.76-4, Hob.Ⅲ-78
「日の出」 (★☆)
モーツァルト:弦楽四重奏曲 第19番 ハ長調 K.465 「不協和音」 (★★★)  
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第2番 ト長調 Op.18-2 「挨拶」 (☆)
シューベルト:弦楽四重奏曲 第8番 変ロ長調 Op.168,D.112 (★☆)
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲 第2番 「内緒の手紙」 (★☆)
細川俊夫:「開花」(07年3月ケルンで世界初演、08年札幌PMFで日本初演) (★☆)
武満 徹:ア・ウェイ・ア・ローン (★☆)
シューベルト:弦楽四重奏曲 第14 番 ニ短調 「死とおとめ」 (★★★★)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第9番 ハ長調 Op.59-3
「ラズモフスキー第3番」 (★★★★)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 Op.95 「セリオーソ」 (☆)
ドビュッシー:弦楽四重奏曲  ト短調 Op.10 (★★) 
ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調 (★★★)
シューマン:3つの弦楽四重奏曲より イ長調 Op.41-3 (★)
バーバー:弦楽四重奏曲 ロ短調 Op.11 (★)

≫リクエスト投稿ページ

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〈第3日〉~Destination これから~

ハイドン:弦楽四重奏曲 第79番 ニ長調 Op.76-5, Hob.Ⅲ-79 「ラルゴ」
レーラ・アウエルバッハ:プライモーディアル・ライト
シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 Op.163,D956 (チェロ:石坂団十郎)

プロフィール

東京クヮルテット

東京クヮルテットの起源は桐朋学園まで遡る。斎藤秀雄の薫陶を受けた当時の創立メンバーがそれぞれの室内楽への深い思いを胸に渡米し、1969年、ニューヨークのジュリアード音楽院で結成。その翌年にはミュンヘン国際コンクールで優勝し、以来40年、メンバー交代をしながらも世界最高峰の弦楽四重奏団として人々を魅了し続けている。地元ニューヨーク「92丁目Y」やスペインのマドリードでは、室内楽の魅力を多角的に伝えるシリーズ・コンサートを続けており、76年以降レジデンス・カルテットとしてイエール大学音楽院に勤めている。授業のある期間はイエールで、夏は名門ノーフォーク室内楽音楽祭で多くの時間を教育に捧げ、さらに世界各地で定期的にマスタークラスを開催している。ドイツ・グラモフォンとの専属契約で世界の主要なカルテットの1つとして確固たる地位を確立。その後、BMG/RCAビクターレッドシール、EMI、CBSマスターワークスとVox Cum Laudeを通してリリースされた録音は、30を超え、各方面より高い評価を得た。ハルモニア・ムンディからマルチ・レコード・プロジェクトに乗り出すと同時に、来年2月に2度目のベートーヴェン全集を完結させる後期集(08年夏、王子ホールで録音)をリリースする予定である。95年より日本音楽財団から「パガニーニ・クヮルテット」というストラディヴァリウスのセットを貸与されている。

マーティン・ビーヴァー(第1ヴァイオリン)

2002年、クヮルテットの新しいメンバーとして第1ヴァイオリンに加わった。トロント王立音楽院でヴィクトル・ダチェンコ、ヘンリク・シェリング、ジョゼフ・ギンゴールドに師事。その後トロント弦楽四重奏団およびトリスケリオンの創設メンバーになる。ラヴィニア(ライジング・スター・シリーズ)、シアトル室内楽フェスティバル、ボストン室内楽協会などで高評を博す。ソリストとして、サンフランシスコ交響楽団、ベルギー国立管弦楽団など世界各地のオーケストラとの共演、リサイタル活動も精力的に行っている。これまでボルティモアのジョン・ホプキンス大学のピーボディー音楽院の教授を務めたほか、各地でマスタークラスも開いている。

池田菊衛(第2ヴァイオリン)

桐朋学園大学に於いてヴァイオリンを鷲見三郎、ジョセフ・ジンゴールド、室内楽を斎藤秀雄に師事。読売日本交響楽団、東京都交響楽団、東京交響楽団とソリストとして共演。桐朋ストリング・オーケストラのコンサートマスターとしてヨーロッパ公演に参加。1971年に渡米。ジュリアード音楽院でドロシー・ディレイとジュリアード弦楽四重奏団に師事。日本音楽コンクール、ワシントンD.C.でのワシントン弦楽器コンクール、ポルトガルでのヴェエナ・ダ・モッタ・コンクールで優勝し、イタリア、ニューヨーク、東京で何度もリサイタルを行い数多くのアンサンブルと室内楽を演奏している。

磯村和英(ヴィオラ)

桐朋学園高校にてJeanne Isnard, 小林健次、斎藤秀雄に師事。渡米後ナッシュビル交響楽団の副コンサートマスターに就任。しかし、室内楽とヴァイオリンへの情熱に駆られジュリアード音楽院に入学。全額給費奨学生として、イヴァン・ガラミアンとポール・マカノウィッキーに師事。室内楽をロバート・マン及びラファエル・ヒリヤー、ヴィオラをワルター・トランプラーに師事。東京クヮルテットの創立メンバーであり、Music Masters/Musical Heritage Societyよりヴィオラ・ソロ、ソナタのCDもリリースされた。

クライヴ・グリーンスミス(チェロ)

1999年6月、創設メンバーの原田禎夫の後任として東京クヮルテットに加わる。イギリス、マンチェスターのロイヤル・ノーザン音楽カレッジを卒業後、ロンドンのロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団の首席チェリストを務める傍らフィルハーモニア管弦楽団やイギリス室内管弦楽団の客演主席チェリストとして活躍。セルジオ・ロレンジ・コンクールで優勝、「第1回プレミオ・ストラディヴァリ」で2位に入賞。アンドラーシュ・シフ、ブルーノ・カニノ、五嶋みどりを始め著名なアーティストと共演。これまでサンフランシスコ音楽院教授も務めた。2009年9月よりマンハッタン音楽院の教授陣に加わる。

石坂団十郎(チェロ)

ドイツ生まれ。難関コンクールを立て続けに制した後、2003年にフランクフルト放送交響楽団と共演し大成功を収め、フランクフルト・アルゲマイネ紙面で「天才は自ら道を切り拓く」と高く評価される。04年3月に日本デビュー、06年ニューヨーク・カーネギーホールにデビュー。08年3月、L.バティアシュヴィリとの共演でアムステルダム・コンセルトヘボウにデビュー。09年3月にN響との3度目の共演をした。演奏楽器は、クロンベルク・アカデミーから貸与されている、故B.ペルガメンシコフが演奏に使っていたW.シュナーベル作1997年製チェロ、ならびに日本音楽財団から貸与されているストラディ ヴァリウス1696年製チェロ「ロード・アイレスフォード」。

オフィシャルHP http://www.danjulo-ishizaka.com/jp/