ojihall


Concert  コンサート情報

パトリシア・プティボン

2009年1026日(月) 19:0開演

全席指定 7,000 


(c)Stéphanne Charpentier

パトリシア・プティボン(ソプラノ)
スーザン・マノフ(ピアノ)

2008年、春と共に彼女はやって来て瞬く間に聴衆を虜にしてしまいました。そして2009年秋、彼女が再び王子ホールにやって来ます。今やオペラの枠を超えたアイドル的な存在であるフレンチ・ソプラノの妖精、パトリシア・プティボン。私たちは彼女自身が発するエネルギーにまず圧倒されます。その魅力はテレビ画面やCDの枠にはめられるものではありません。コンサートでは常に聴衆との距離を縮めて真のコンタクトを取ることを目的としている彼女は、小道具も駆使しつつ最初は戸惑っている聴衆をどんどん惹きつけていきます。単なる思いつきやサービスではなく、確固たる信念をもって音楽と向き合い構築していったひとつひとつの表現を一流の芸で見せてくれる、まさに極上のライブ・パフォーマンスです。前回聴き逃した方もぜひご一緒にお楽しみください。

プログラム

ヘンデル:《アリオダンテ》 第1幕より 〈ここでは、愛を〉
モーツァルト:《フィガロの結婚》 第4幕より 〈落としてしまった、どうしよう〉
        :《フィガロの結婚》 第4幕より 〈愛の歓びよ早く来て〉
        :《コシ・ファン・トゥッテ》 第2幕より 〈女も十五歳になると〉   
ヘンデル:《リナルド》 第2幕より 〈私を泣かせてください〉
*ハイドン:《薬剤師》より ヴォルビーノのアリア 〈ご機嫌よう、親愛なるセンプルーニオ〉
*追加
ハイドン:《オルランド・パラディーノ》 第1幕より 〈あなたの愛らしい面差しが〉
**ヘンデル:《ジュリオ・チェーザレ》より クレオパトラのアリア 〈この胸に息のある限り〉
**ハイドン:《哲学者の魂、またはオルフェオとエウリディーチェ》 第2幕より
 
〈わたしの心の今際の祈りが〉より変更  
ヘンデル:《アルチーナ》 第2幕より 〈緑の牧場よ〉
ハイドン:ソナタ 第16番より 第2楽章 (ピアノ・ソロ)
ヘンデル:《アルチーナ》 第1幕より 〈また私を喜ばせに来て〉

********** 休憩 **********

ハイドン:〈英語によるカンツォネッタ〉より
      さすらい人/するどい目つき/忠実/亡霊の歌/船乗りの歌
バクリ:3つのラブ・ソング 
ガーシュウィン:(ピアノ・ソロ)
バーンスタイン:《キャンディード》 第2幕より 〈この程度のものか〉
プッチーニ:《つばめ》 第1幕より 〈ドレッタの美しい夢〉

プロフィール

(c)Stéphanne Charpentier

パトリシア・プティボン(ソプラノ)

フランス、モンタルジ生まれ。音楽学で学士号を取得した後に、パリ国立高等音楽院で声楽の勉強を開始し、1995年に卒業。ウィリアム・クリスティにその才能を見出され、エクサンプロヴァンス音楽祭、バスティーユ・オペラ座、ミラノ・スカラ座などで共演を重ねる。パリ・オペラ座(ガルニエ)で96-97年シーズンのオープニングを飾ったラモー作曲《イポリトとアリシ》公演で注目を集め、続く97年11月、ストラスブール歌劇場でのモーツァルト作曲《後宮からの逃走》公演にブロントヒェン役で出演し、高い評価を得た。99-00年のシーズンは、ジョン・エリオット・ガーディナー指揮によるグルック作曲《オルフェオとエウリディーチェ》のシャトレ劇場公演で始まり、オッフェンバック作曲《ホフマン物語》のオランピア役でウィーン国立歌劇場にデビューし、ニコラウス・アーノンクール、チェチーリア・バルトリと共演したハイドン作曲《アルミーダ》ウィーン公演は、TELDECによってレコーディングが行われた。01-02年のシーズンでは、パリのシャンゼリゼ劇場で行われた《後宮からの逃走》コンサート形式上演に出演。またリヨン歌劇場でイヴァン・フィッシャー指揮/R・シュトラウス作曲《ばらの騎士》のゾフィー役を初めて歌った。02-03年のシーズンでは、モーツァルト作曲《劇場支配人》ザルツブルク公演で、アーノンクールとの再共演が実現した。03-04年シーズンのオープニングには、ラモー作曲《優雅なインドの国々》で、再びパリ・オペラ座に登場。04-05年シーズンにはバイエルン放送交響楽団によるコンサート形式のヘンデル作曲《クローリとティルシとフィレーノ》、ケント・ナガノ指揮/プーランク作曲《カルメル会修道女の対話》パリ・オペラ座公演、ドビュッシー作曲《ペレアスとメリザンド》ニューヨーク公演に出演。05-06年シーズンには、《劇場支配人》ウィーン公演、《ばらの騎士》ウィーン歌劇場公演、モーツァルト作曲《第一戒律の責務》でルツェルン音楽祭やウィーン楽友協会ホール(ムジークフェライン)公演などに出演。06-07年は、スザンナ役に初挑戦の《フィガロの結婚》ナンシー・オペラ公演で始まり、《ホフマン物語》バスティーユ・オペラ座公演に出演。07年11月、ジュメーヴ大劇場でヘンデル作曲《アリオダンテ》のジネーヴラを歌い、翌月はウィーンのコンツェルトハウスでリサイタルを行い、大成功を収めた。08年1月、急病の歌手に代わり、アン・デア・ウィーン劇場での《カルメル会修道女の対話》、3月にはオペラ・コミック座のエロール作曲《ザンパ》に出演。7月にはアン・デア・ウィーン劇場でのフェデリコ・モレノ・トローバ作曲のサルスエラ《ルイサ・フェルナンダ》に、プラシド・ドミンゴ、マリア・ホセ・モンティエルとともに出演予定である。今後の予定には、《ホフマン物語》のオランピア、ベルク作曲《ルル》のタイトルロールのジュネーヴ大劇場公演などがある。古典楽曲を基礎に、モーツァルト、フランス・オペラからR.シュトラウスまで歌う幅広い音色と表現力を持っており、容姿、演技力に優れ、澄み切ったリリコ・ソプラノですでに熱烈なファンを獲得している。フランスの作曲家、エリック・タンギと結婚しており、息子のレオナールがいる。


(c)Eric Manas

スーザン・マノフ(ピアノ)

ラトヴィア人とドイツ人の血を引いてニューヨークに生まれ、マンハッタン音楽院とオレゴン大学で学ぶ。コヴェント・ガーデン、ヴェルビエ、ブラウンシュヴァイク、ルガーノ、モンペリエ、エクサン・プロヴァンス、プレザンスなどの音楽祭に招かれており、フランスの主要なコンサート・ホールであるシャンゼリゼ劇場、パリ・シャトレ座、オペラ・バスティーユ、サル・ガヴォー、オルセー美術館のオーディトリアム、ルーヴル美術館のオーディトリアムなど出演。France Musique【ラジオ・フランスの音楽番組】にも頻繁に出演している。今シーズンにはウィーンの楽友協会、アムステルダムのコンセルトヘボウ、そして最後にはニューヨークのカーネギー・ホールでの演奏が予定されている。CDは、アリオンでブラームス、オーヴィディスでフランス芸術歌曲、EMI/ヴァージンでパトリシア・ペティボンとの共演によるバーバーとバーンスタイン作品集がある。サル・ガヴォーでのリサイタルのDVDも発売されている。さらにナタリー・バイとパトリック・ブリュエルが出演した映画、「あなたを待つ人生」の音楽も録音している。次のレコーディングは今年、ナイーヴで、サンドリーヌ・ピオー と行う予定になっている。オペラ・バスティーユではアシスタント・コーラス・ディレクターを務めた。現在はパリ音楽院の教授である。