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Concert  コンサート情報

ピーター・ウィスペルウェイ

2009年1021日(水) 19:00開演

全席指定 6,000


(c)Benjamin Ealovega

ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ)
パオロ・ジャコメッティ(ピアノ)

バロックとモダンの楽器を弾き分け、古典から現代曲まで幅広いレパートリーを縦横無尽に弾きこなすチェリスト、ピーター・ウィスペルウェイが、オール・ブラームス・プロで王子ホールに初登場。常に知的なアプローチで音楽の真髄を深く掘り下げるチェロの奇才がブラームスに迫ります。作曲家30歳ぐらいの時の第1番、40代半ばの「雨の歌」、そして50歳を超えた円熟期の第2番という3作品を通して描き出されるブラームス像を心ゆくまで堪能する一夜となることでしょう。

プログラム

オール・ブラームス・プログラム

チェロ・ソナタ ニ長調 Op.78 (原曲=ヴァイオリン・ソナタ 第1番 「雨の歌」)
チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 Op.99

********** 休憩 **********

チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op.38

プロフィール

(c)Benjamin Ealovega

ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ)

古楽器と現代楽器の垣根を軽々と越えた演奏家として同世代の旗手を担っているピーター・ウィスペルウェイは、オランダのハールレム生まれ。アムステルダム時代の恩師であるディッキー・ブッケとアンナ・ビルスマの指導、さらには、米国と英国でそれぞれ師事したポール・カッツとウィリアム・プリースの薫陶を受ける。1992年には、優れた若手オランダ人音楽家に贈られるオランダ音楽賞をチェリストとして初めて受賞している。彼は、ウィグモアホール(ロンドン)、シャトレ座(パリ)、コンセルトヘボウ(アムステルダム)、コロン劇場(ブエノスアイレス)、ウォルト・ディズニーホール(ロサンジェルス)、リンカーンセンター(ニューヨーク)などで定期的にリサイタルを開催しており、ソリストとしては、エサ=ペッカ・サロネン、ヘルベルト・ブロムシュテット、ワシリー・シナイスキー、パーヴォ・ベルグルンド、ルイ・ラングレ、マルク・ミンコフスキー、トム・コープマン、リボル・ペシェック、ロジャー・ノリントンといった著名指揮者とも共演、ボストン交響楽団、ロサンジェルス・フィルハーモニック、サンパウロ室内管弦楽団、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団、ハレ国立フィルハーモニー管弦楽団、BBC交響楽団、ゲヴァントハウス管弦楽団、オーストラリア室内管弦楽団、ロンドン交響楽団、カメラータ・ザルツブルクといった世界中の主要なオーケストラと協奏曲の公演を行っている。05年2月にはロンドン・フィルと5年間の出演契約を結び、ロイヤル・フェスティバルホールでエルガーのチェロ協奏曲を演奏した。レコーディング活動はオランダの「チャンネル・クラシックス」レーベルと進めており、20枚を超えるディスコグラフィのうち既に6枚が国際的な賞に選ばれた。最新のリリースにはデヤン・ラツィックと共演したベートーベンのチェロ作品全曲録音(05年3月)があり、今後のレコーディングでは、シューベルト作品によるリサイタル、ドヴォルザークのチェロ協奏曲(イワン・フィッシャー指揮ブダペスト祝祭管弦楽団と共演)などが計画されている。


(c)Jonas Sacks

パオロ・ジャコメッティ(ピアノ)

ピリオド楽器(古楽器)とモダン楽器(現代楽器)の両方を弾きこなし、ソロ・ピアニストとしても、また室内楽のメンバーとしても、世界の舞台で活躍している。1970年、ミラノ生まれ。幼少期よりオランダに移り住み、アムステルダム・スヴェーリンク音楽院に進む。同音楽院ではヤン・ワインに師事し、首席で卒業。さらに音楽を学ぶ過程で、ジェルギー・シェベックから多大な影響とインスピレーションを受けた。オランダ国内、および国際コンクールで、数々の賞を受賞。また、フランス・ブリュッヘン、ケネス・モンゴメリー、ローラン・プチジラール、ミシェル・ティルキン、ヤープ・ファン・ツヴェーデンら一流指揮者のもと、世界の有名オーケストラとの共演を重ねている。室内楽の分野では、ピーター・ウィスペルウェイ、ゴードン・ニコリッチ、アロイス・ブランドホーファー、ジャニーヌ・ヤンセン、バルト・シュネーマン、エミー・ヴェルヘイといった、名だたる演奏家たちと共演。またアムステルダム・クリストフォリ・ピアノカルテットのメンバーでもある。これまでに、コンセルトヘボウ(アムステルダム)、テアトロ・コロン(ブエノス・アイレス)、ウィグモア・ホール(ロンドン)、シャトレ座(パリ)、ソウル・アーツ・センター(韓国)など、世界各地の主要ホールで演奏を行っている。レコーディングではチャンネル・クラシックスから多数のCDをリリース。ロッシーニ作品集、シューマン作品集、ドボルザーク&シューマン協奏曲集はいずれもヨーロッパの音楽誌から高く評価され、室内楽では、ウィスペルウェイとの共演によるシューベルトの作品集が、ル・モンド・ドゥ・ラ・ミュジック誌の「CHOC」賞(最高賞)とオランダ・ルイスター誌の「ルイスター10」賞を受賞。また、同じくウィスペルウェイとの共演によるショパン、フォーレ、プーランクの作品を収録したCDは、ディアパソン誌の「金のディアパソン」賞を受賞している。現在、ユトレヒト音楽院のピアノ科教授として、後進の指導にも熱意を注いでいる。