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Concert  コンサート情報

G-Lounge #12
ブロドスキー・クヮルテット with 小松亮太

2009年128日(水) 19:30開演

全席指定 6,000


小松写真(c)西田 航

ブロドスキー・クヮルテット
 ダニエル・ローランド(ヴァイオリン)
 イアン・ベルトン(ヴァイオリン)
 ポール・キャシディ(ヴィオラ)
 ジャクリーン・トーマス(チェロ)
小松亮太(バンドネオン)

エルヴィス・コステロやビョークとの共演をはじめ、ジャンルの垣根を越えた活動を続ける英国のブロドスキー・クヮルテット。室内楽シーンの最前線を走る彼らが初の来日公演を行います。共演するのは、2008年2月にピアソラの幻のオラトリオ《若き民衆》の上演を成功させるなど進境著しいバンドネオンの雄、小松亮太。馴染み深いピアソラ作品はもちろん、小松自身の新作、グラミー賞受賞者のオスバルド・ゴリホフなど同時代の作曲家のものまで、弦楽四重奏とバンドネオンによる刺激的な演奏にご期待ください。

プログラム

~南から来た音楽~

<第1部 ブロドスキー・クヮルテット>
ピアソラ:タンゴのための4人
マリオ・ラビスタ:夜の影
ハビエル・アルバレス:メトロ・チャバカノ
オスバルド・ゴリホフ:テネブレ

********** 休憩 **********

<第2部 ブロドスキー・クヮルテット with 小松亮太>
ピアソラ:「ファイブ・タンゴ・センセーションズ」より  恐怖
ヴィラ=ロボス/小松亮太:ブラジル風バッハ 第5番より 第1楽章
小松亮太:オマール・レバンテに捧ぐ(新作初演)
ビクトル・ラバジェン:ビヒリア ~ 眠れぬ夜
ピアソラ/小松亮太:ブエノスアイレスの冬
             :リベルタンゴ

※出演者の希望により第2部の曲目・曲順が上記の通り変更となりました。

プロフィール

(c)Colm Hogan

ブロドスキー・クァルテット(弦楽四重奏)

イギリスの室内楽シーンを代表する弦楽四重奏団。チェリスト以外は立って演奏するという独特の演奏スタイル、そして、ポール・マッカートニー、エルヴィス・コステロ、ビョークとの共演を始めとする斬新な活動が話題を呼んでいる。現在、ロンドンで最も高い評価と人気を誇る弦楽四重奏団のひとつ。「ブロドスキー」の名は、ロシア人ヴァイオリニストで、クヮルテットのメンバーが在学した王立ノーザン音楽大学での師アドルフ・ブロドスキーちなんで名付けられた。1972年の結成以来、数多くの演奏会やレコーディングを行っている。これまでに、マリア・ジョアン・ピリス、アンネ・ソフィー・フォン・オッター、ジョアナ・マクレガー、ディミトリー・アシュケナージ等と共演している。ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、チャイコフスキーといった伝統的な弦楽四重奏曲の演奏はもちろん、ショスタコーヴィチ、バルトーク、ブリテン、レスピーギなどの録音でも高く評価されている。中でもブリテンの録音に対しては、フランスの有力雑誌 “DIAPASON”誌の金賞など数々の賞が与えられた。また、ピーター・スカルソープ、ジョン・タヴナー、サリー・ビーミッシュ、ジャンゴ・ベイツ、ルトスワフスキ、デイヴ・ブルーベック、ジュリアン・ノットなどの作曲家への新作委嘱を通じて、弦楽四重奏の可能性を広げる試みを続けている。他にも、劇団や詩人とのコラボレーションなども積極的に行っている。「ブロドスキー・カルテットは、 新世紀のグループである。」(「グラモフォン」)と評される通り、彼らの創造性は弦楽四重奏団の常識の枠を大きく越えている。98年5月、ブロドスキー・クヮルテットは音楽界への傑出した貢献によりロイヤル・フィルハーモニー協会賞を受賞した。2005年自らのレコード会社“ブロドスキー・レコード”を立ち上げた。


(c)西田 航

小松亮太(バンドネオン)

東京生まれ。14歳よりバンドネオンを独習。1998年7月、ソニーより衝撃的なCDデビューを果たす。共演は、ピアソラと共に活動したタンゴ界のトップアーティストたち。タンゴを若い世代にブレイクさせる引き金となり、同年9月のツアーは圧倒的な人気を得た。以後、自身のユニットをひきいて多数の公演をこなしながら、自らのプロデュースによる意欲的な企画の公演も行っている。CDも多数リリースし、「ライブ・イン・TOKYO~2002」はアルゼンチンで、また「Tangologue」はアルゼンチンとブラジルの両国で発売、韓国でも数タイトルがリリースされ、好調なセールスを記録している。最新アルバムは「Collaborations!」(2008年1月リリース)。これまでに共演したアーティストは、宮沢和史、織田哲郎、葉加瀬太郎、大貫妙子、ミッシェル・ルグラン、小曽根 真、夏木マリ、NHK交響楽団など多数。ソニーのコンピレーション・アルバム「image」、同ライブツアー「live image」には、初回から参加している。99年、ギドン・クレーメルも参加したカーネギーホールでのコンサートに招かれ、アメリカ・デビューを果たした。00年9月、巨匠V・ラバジェン(バンドネオン)を招き「Tango Spirit」ツアーを敢行。02年7月にはNHK交響楽団と初共演する。02年9月の「ピアソラ、別伝。」、再びV.ラバジェンと共演した「Tango Spirit Ⅱ」はいずれも完売公演が相次いだ。03年1月、ブエノスアイレスでライブを行い、熱狂的な反応をよんだ。また、アルゼンチン演奏家協会、アルゼンチン音楽家組合、ブエノスアイレス市音楽文化管理局などから表彰される。04年10月アルゼンチン・タンゴ歌手の最高峰マリア・グラーニャと、巨匠ピアニストのオスバルド・ベリンジェリを招き「Tango Spirit Ⅲ」ツアーを行い、大好評を博す。04年末から05年始にかけて、ドイツ・バーデンバーデンにて、同市立オーケストラのジルヴェスター、ニューイヤーコンサートにソリストとして出演、ヨーロッパ・デビューを果たす。また、05年2月~3月、国際交流基金の派遣事業として、南米4カ国のツアーを行った。ブエノスアイレス、サン・パウロ、リオ・デ・ジャネイロなど各地でソールド・アウトが続き、公演は熱狂的な反響を呼んだ。07年以降は、フジテレビ系アニメ『モノノ怪』オープニングテーマ、山口智子プロデュース『手わざの細道』のテーマ曲を手掛けるなど、作曲家・小松亮太としての活動を本格的に開始する。また、08年2月には、ピアソラの幻のオラトリオ「若き民衆」の日本初演コンサートを企画、チケットは完売し、東京オペラシティコンサートホールにて公演を成功させた。

オフィシャルHP http://www.ryotakomatsu.com