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Concert  コンサート情報

パトリシア・プティボン

2008年410日(木) 19:00開演

全席指定 6,500 


(c)Mike Diver

パトリシア・プティボン(ソプラノ)
マチェイ・ピクルスキ(ピアノ)

パリ・オペラ座、ウィーン国立歌劇場からヨーロッパの主要歌劇場を瞬く間に席巻し、カリスマ的人気を誇るフレンチ・ソプラノ、注目の初来日。ウィリアム・クリスティに才能を見出されたこのチャーミングな歌姫は、バロックの世界からモーツァルト、シュトラウス、オッフェンバックetc.へと妖精のように軽やかに飛翔し、人々を虜にしてしまいます。一方で彼女のリサイタルは、たぐいまれな知性と個性があいまった独特な構成力で高い評価を得ています。いったい彼女はいくつの顔を持つのでしょう。きらきらと輝く声、突出した演技力、愛らしい容姿で歌われる素敵な曲の数々。フランスからやって来る妖精プティボンの魅力を315席でご堪能下さい。

プログラム

アーン:クロリスに/不信仰者/ブドウ収穫期の3つの日/わたしがとりこになったとき
コープランド:「アメリカの古い歌」より シオンの壁/小さな馬たち/チンガ・リング・チョウ/川のほとり
ロザンタール:フィド、フィド/動物園の年老いたラクダ
バーバー:この輝ける夜に
作者不詳:黒髪の乙女
プーランク:「偽りの婚約」より ヴァイオリン/愛の小道

********** 休憩 **********

コレ:ラバ引きたちの人生
オブラドルス:花嫁はおちびさん
トゥリーナ:あなたの青い眼
ファリャ:ムーア人の衣装/子守歌 (ナナ)
カントルーブ:「オーヴェルニュの歌」より 羊飼よ、あなたが愛してくれたら/捨てられた女/私には恋人がいない
サティ:ブロンズの彫像/伊達男
アブルケル:愛している

※出演者の強い希望により、「サティ:ワルツ・バレエ/ジムノペディ(ピアノ・ソロ)」および「バクリ:これが愛」は
プログラムより除外されました。ご了承ください。

プロフィール

(c)Mike Diver

パトリシア・プティボン(ソプラノ)

フランス生まれ。音楽学で学士号を取得した後、パリ高等音楽院で声楽の勉強を開始し、1995年、一等賞で卒業。ウィリアム・クリスティにその才能を見出され、「レ・ザール・フロリサン」に出演して以降、エクサンプロヴァンス音楽祭、バスティーユ・オペラ、ミラノ・スカラ座、ブエノスアイレス・コロン劇場、ロンドン・ウィグモアホールなどで共演を重ねる。オペラ・ガルニエ96-97年シーズンのオープニングを飾ったラモーの《イポリトとアリシ》公演で注目を集める。以降ストラスブール、ナンシー、シャンゼリゼ、モンペリエ、トゥールーズ、シャトレ座といったフランス国内の歌劇場、さらにフィンランドのサヴォンリナ音楽祭、ロンドンのBBCプロムスなどに出演。00年3月、《ホフマン物語》のオリンピア役でウィーン国立歌劇場にデビュー。7月には、《ウェルテル》のソフィー役でアン・デア・ウィーン劇場の初舞台も踏む。近年では04年末の《カルメル会修道女の対話》パリ・オペラ座公演、《ペレアスとメリザンド》ニューヨーク公演などにも出演。《いやいやながらの王様》エイヴリー・フィッシャーホール公演(ニューヨーク)でアーノンクールとの3度目の共演。05年5月、06年3月、アン・デア・ウィーン劇場に新演出版《ルーチョ・シッラ》のジューニア役、ハイドン《騎士オルランド》でグラーツ音楽祭やロンドン公演に、モーツアルト《第一戒律の責務》でルツェルン音楽祭やウィーン楽友協会ホールに出演。その他、05年10月の《劇場支配人》ウィーン公演、翌11月の《カルミナ・ブラーナ》サンフランシスコ公演、06年2月の《ばらの騎士》ウィーン歌劇場公演、《カルメル会修道女の対話》マドリード王立劇場公演などに出演。07年には、スザンナ役に初挑戦の《フィガロの結婚》ナンシー・オペラ公演、《ホフマン物語》パリ・オペラ座公演などがある。レコーディング活動は、ロベルト・アラーニャを相手にソフィー役を演じた《ウェルテル》全幕と、カルダラのオラトリオ《la Pasione di Gesu》(ファビオ・ビオンディ指揮、エウローパ・ガランテ)をEMIロンドンに、《アルミーダ》をTELDECに、モーツアルト《ハ短調ミサ曲》をERATOにそれぞれ収録している。また、初のソロ・アルバム(ラモー、リュリ、グランヴァル等)はVirgin Classicsからリリースされている。現在プティボンはDECCAと専属契約を結んでおり、最新のソロ・アルバム「フレンチ・タッチ」ではグノー、ドリーブ、オッフェンバック、メサジェ、アーン等のアリアを聴くことができる。


(c)Mike Diver

マチェイ・ピクルスキ(ピアノ)

ポーランド生まれ。パリ国立高等音楽院で、ピアノ、室内楽、声楽伴奏のディプロマを取得。在学中はドミニク・メルレの門下生として学び、その後もクラウディオ・アバドの門弟として知られるクライヴ・ブリトンのもとで、ソリストとしての研鑽を積んだ。ソリストとしてのデビュー・レコーディングには、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、及びショパン、リストの作品を選び、最近では、シューベルト歌曲のリスト編曲集をZig-Zagレーベルからリリースしている。各国にソリストとして招かれ、活動拠点のフランスでは、フランス国立放送の音楽専門局(Radio France Musique)、カンヌの音楽見本市(MIDEM)、パリのショパン音楽祭等で演奏。また、これまでに、フランス、ベルギー、イギリス、ルーマニア等のオーケストラと共演している。室内楽の演奏でも定評があり、フルートのギャスパン・ホヨと南米を周り、チェロのラファエル・クレティアンとのデュオでDapheneoレーベルから2枚のCD(ジャン・ユーレのチェロ・ソナタ集、及びジョセフ・ギイ・ロパルツとアンリ・デュパルクのチェロ・ソナタ集)をレコーディングしている。また、室内楽コンサートでフランスの主要アーティストたちと演奏する機会も多い。声楽の伴奏では、ルネ・フレミング、フェリシティ・ロット、ウド・ライネマン、ミレイル・デルンシュ、エディット・ヴィーンス、マリア・バイヨ等の著名歌手と共演を重ねている。1993年からはバリトン・バスのヨセ・ヴァン・ダムの専属伴奏ピアニストを務め、ミラノ・スカラ座、カーネギーホール、ブリュッセルの王立モネ劇場、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ブエノスアイレス・コロン劇場、パリ・シャンゼリゼ劇場等、世界各地の音楽の殿堂で演奏している。ヴァン・ダムとの共演では、デュパルクの歌曲集、ブラームスとヴォルフによる歌曲集、及びフランス作曲家による歌曲集という3枚のCDをForlaneレーベルからリリースしている。これまでに、ピアノのマスタークラスを上海で開催し、また伴奏講師として、パリ国立高等音楽院、アムステルダム音楽院、ストラスブールでの声楽のマスタークラスに招かれた。現在は、スペインのサン・セバスチャン高等音楽院で後進の指導に当たっている。