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Concert  コンサート情報

イョラン・セルシェル

2007年1120日(火) 19:00開演

全席指定 6,000


(c)Mats Backer / DGG

イョラン・セルシェル(11弦ギター/6弦ギター)

名実共にスウェーデンが生んだ名匠、イョラン・セルシェル。当ホールには、ギル・シャハムと素敵なパガニーニを聴かせてくれて以来、10年の時を経ての登場となります。そのスピリチュアルな演奏はより深さを増して多くの名演を生み、感動を呼んでいます。今回のリサイタルで私たちはイギリスのリュート音楽からビートルズまで500年に亘る旅へ彼に誘われることになりますが、旅のハイライトは何と言ってもバッハのシャコンヌ・11弦ギターバージョンが世界初演されることです。セルシェルの魅力満載のプログラム、ご期待下さい。

プログラム

<来たれ深き眠りよ―ダウランドからブリテンへ>

第1部[11弦ギター]
J.ダウランド/セルシェル:来たれ深き眠りよ
                :ハンスドン夫人のアルメイン
                :タールトンの甦り
                :儚い望みのファンシー
                :エリザベス女王のガリアルド
L.ミラン:ファンタジア
A.ムダーラ:ルドヴィコのハープを模した幻想曲
L.ナルバエス:皇帝の歌
L.ミラン:パヴァーヌ 第5番、第6番
A.ムダーラ:ガリャルダ
J.S.バッハ/セルシェル:シャコンヌ (11弦ギターによる世界初演)

********** 休憩 **********

第2部[6弦ギター]
ビートルズ:アビーロード組曲
ハリソン/セルシェル:ヒア・カムズ・ザ・サン
レノン&マッカートニー/セルシェル:ビコーズ
レノン&マッカートニー/サンドクヴィーストト:シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドウ
バルサンティ/セルシェル:「古いスコットランド民謡」より
                  ペギー・アイ・マスト・ラヴ・ジー
                  オー・ワリー・ワリー (流れは広く)
                  ローガン・ウォーター
                  バスク・イェ・マイ・ボニー・ブライド
                  クラウト・ザ・コルドロン 
ブリテン:ノクターナル Op.70 (ダウランド「来たれ深き眠りよ」による)

プロフィール

(c)Mats Backer / DGG

イョラン・セルシェル(ギター)

1955年スウェーデンのヴェクシェに生まれる。7歳よりギターを始め、マルメ音楽院、デンマーク王立音楽院にてペル=ウロフ・ヨンソンに師事。78年第20回パリ国際ギター・コンクールに彗星のごとく登場し、優勝をさらう。音色の美しさ、豊かな音楽性と共に、彼が見事なバッハを奏でた"11弦ギター"が大きな注目を集め、このコンクールを機にイギリスのケルキーニ、フィンランドのアーボ、スイスのモントレーをはじめとする数々の音楽祭に招かれ、活動が世界に拡がるようになる。現在、セルシェルはヨーロッパをはじめ、北米、南米、中国、韓国、日本、スカンジナビアと世界中でツアーを行っている。ソリストとして様々なオーケストラと共演するほか、リサイタル、室内楽も活発に行っている。スカンジナビアはもとより、日本フィル、カメラータ・ベルン、イギリス室内、ヨーロッパ室内、ロイヤル・フィルといった各国のオーケストラ、そしてクラウディオ・アバド、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス、アレクサンドル・ギブソン、エッサ=ペッカ・サロネンなど多くの著名指揮者とも共演している。91年10月、ホアキン・ロドリーゴの90歳の誕生を祝いマドリッドで開催された国際フェスティバルにおいて、「アランフエス協奏曲」を演奏。この企画はプエルトリコでも開催された。レパートリーはルネサンス音楽から現代作品に至るまで大変幅広く、E.ファルーの「妖精の午睡」等、彼のために作曲されたものも多い。レコーディングでは、ドイツ・グラモフォンの専属アーティストとして、J.S.バッハのリュート作品全曲をはじめ、ロドリーゴ「アランフエス協奏曲」「ある貴紳のための幻想曲」、またヴァイオリンのギル・シャハムとの「パガニーニ・フォー・トゥー」、「シューベルト・フォー・トゥー」、ビートルズ作品を集めた「フール・オン・ザ・ヒル」、「イエスタデイからペニー・レインまで」、フルートのパトリック・ガロワとの「ピアソラ・フォー・トゥー」など注目すべきCDを次々とリリースしている。シューベルトの歌曲集、J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲、そしてバロック・ルネッサンス作品集など、新たな分野への取り組みも意欲的に行っている。なお90年にリリースされたオルフェウス室内オーケストラとのアランフェス協奏曲は今日までに10万枚を超える売り上げを誇っている。一方、マルメ音楽院、ストックホルム王立音楽院、ルント大学で教鞭を執り、世界中からセルシェルの音楽を求めて若い才能が集まっている。