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Concert  コンサート情報

波多野睦美 歌曲の変容シリーズ 第2回
「子守歌のおまじない」~ブリテン島からの響き

2006年67日(水) 19:00開演

全席指定 5,000


(c) Yuriko Takagi

波多野睦美(メゾ・ソプラノ)
野平一郎(ピアノ)

4親しい人の中で歌われ、文化や教養、感性を共有する人々の親密な交流の中で育まれた歌曲。まさにこのような歌曲を味わうのに最適な当ホールで、ルネサンス から20世紀までの歌曲の歴史を見渡し、その魅力を、熟成期を迎えた大人の歌手、波多野睦美が伝えていく歌曲の変容シリーズ。第2回は、19世紀末から 20世紀のイギリスの作曲家の珠玉の歌曲を集めたプログラム。日本ではその魅力はあまり知られていませんが、イギリス国民主義といわれるヴォーン・ウィリ アムズの作品はヴィクトリア朝の古き良き時代の香りを伝え、管弦楽曲で知られるエルガーも味わい深い歌曲を残し、イギリス本国では大変愛されています。美 しい英語の響きを楽しみながら味わって頂きたいと思います。
プログラム
ブリテン:歌曲集「子守歌のおまじない」
ウォルトン:歌曲集「3つの歌」
エルガー:歌曲集「海の風景」より
クウィルター:歌曲集「シェイクスピアの歌」より
ヴォーン・ウイリアムズ:沈黙の午後
プロフィール

波多野睦美(メゾ・ソプラノ)

宮崎大学教育学部卒業後、ロンドンのトリニティ音楽大学声楽専攻科を修了。イギリス・ルネサンス文化の粋を極めたJ.ダウ ランドのリュートソング演奏でデビュー。以来、イタリア、スペインの古歌からロマン派・近代の歌曲、日本の作曲家の現代作品まで歌曲を中心とする独自のレ パートリーをもち、国内外で多くのコンサートを行っている。歌の言葉への誠実な取組み、常に新鮮なアプローチで、陰影に富む表情、心に残る人物像を描き出 し、あたたかく潤いのある声で歌われるその歌は聴衆を魅了。オペラのジャンルでは『ダイドーとエネアス』(パーセル)の女王ダイドー、『オルフェー オ』(モンテヴェルディ)の音楽の精、『イドメネオ』(モーツァルト)の王子イダマンテなどを演じ、高く評価された。ラ・ボレアード、バッハ・コレギウ ム・ジャパン等、古楽オーケストラとの共演も多い。2001年アメリカでの中日韓米世界平和祈念コンサートで間宮芳生の「セレナーデⅢ」を世界初演(05 年にパシフィック・リム音楽祭で再演)。「ひとときの音楽-バロックの美しい歌」「優しい森よ/ダウランドのリュートソング」(レコード芸術特選盤)「モ ンテヴェルディ 祈りの歌」「美しい日本の歌」などCD作品も多数。

オフィシャルHP http://www.linkclub.or.jp/~dowland/

野平一郎(ピアノ)

東京芸術大学、および同大学院修士課程作曲科修了後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院で作曲とピアノ伴奏法を学ぶ。ピアニストとしては内 外のオーケストラのソリストとして、また名手と数多く共演し、室内楽奏者としても活躍、特に近現代の音楽に定評がある。作曲家としても多くの委嘱作品があ り、旺盛な創作力をみせる。2003年にはアメリカ・バークレー交響楽団が初演した「ピアノ協奏曲」、今井信子によりアムステルダムで初演されたヴィオラ のための「戸外にて」、サントリーホールで堤 剛により初演されたチェロとピアノのための「錯乱のテクスチャⅣ」、いずみホールの委嘱によるピアノとコンピューターのための「ベートーヴェンの記憶」、 ニューヨークのMusic from Japanの委嘱による「ピアノ四重奏曲」などが作曲されている。05年には初めてのオペラ作品「マドルガーダ」がドイツのシュレスヴィッヒ・ホルシュタ イン音楽祭のオープニングで演奏され、絶賛を博した。

オフィシャルHP http://www.ff.iij4u.or.jp/~nodaira/